北京五輪組織委員会が27日、2008年五輪の入場券販売サービスを行う企業を正式に発表したことを受けて、北京五輪の入場券販売が人々の注目を集めるようになった。入場券はどのように買えばいいのか?入場券の値段はどれくらいなのか?北京五輪組織委員会の関係者が質問に答えた。 ▽販売可能な入場券は700万枚 7割が中国国内向け 北京五輪組織委員会?入場券販売センターの容軍主任によると、2008年五輪における販売可能な入場券は700万枚を超す。 中国人向けの入場券の割合について容主任は、「予測に基づき、国外へ販売する入場券は約3割、国内向けは7割となっている。私たちはこの比率が合理的なものと認識する」と述べた。 ▽開幕式の入場券は約6万枚 過去に開催された五輪においても開幕式の入場券は最も入手困難となっている。北京五輪の開幕式の入場券は何枚ほど販売されるのだろうか? 容主任によると、北京五輪の開幕式は国家体育場で行われ、座席数は9万1000席となっている。しかし記者席とテレビ中継席が相当数を占めているため、一般観客向けに販売する開幕式の入場券は約6万枚となっている。 ▽入場券価格は安め、年末までに価格公開 最近開催された五輪では、人気がある種目以外の予選などの入場券は2~300元前後、開閉幕式の入場券は1万元近くに達している。この価格は中国の一般人にとって安いとは言えない。2008年五輪入場券の価格はいくらほどなのだろうか? 容主任によると、北京五輪組織委員会は入場券の価格決定の際、中国の一般人の消費能力?消費レベルを十分に考慮したということだ。可能な限り多くの一般人が会場で試合を観戦できることを基本的な原則としており、開閉幕式および人気種目の決勝を除く、大部分の試合の入場券価格は比較的安めに設定されている。また、今年の年末までに各競技の入場券の最高価格~最低価格について、具体的な範囲が発表される。 ▽1人あたりの入場券購入枚数に上限 1人あたりの入場券購入枚数には上限がある。具体的な枚数については今後公表される。購入制限の理由について、容主任は(1)入場券が少人数に集中することを避け、より多くの人に平等に入場券購入のチャンスを与えるため(2)予想される入場券の転売を防ぐため――などを挙げている。 ▽さまざまなルートでの入場券販売 北京五輪組織委員会の計画では、来年の上半期には一般向けの五輪入場券が発売される。容主任によると、過去の五輪開催時と基本的に同じく、北京五輪でもインターネット、コールセンター、競技場での販売など、さまざまなルートで入場券を販売していく。 このほか容主任は、「北京五輪組織委員会は入場券を全国で代理販売する業者を選出し、全国各地での入場券購入を保証する」と述べた。 ▽入場券販売は実名制度を採用する可能性 過去の五輪において、五輪開催経費のほとんどは入場券の収入に由来している。入場券業務は五輪の経済的収入に関係するだけでなく、五輪の安全、国家イメージ、国際的な影響にも関係してくる。よって偽造入場券の防止業務は非常に重要となる。 容主任はこれについて、「北京五輪組織委員会の次なる作業の重点は、入場券の偽造防止措置だ。実名制度を採用する可能性はある。実名制度は主に安全性を考慮したもので、検討を行っている」と述べた。 「人民網日本語版」2006年10月28日 |