中国初の大型通信?放送衛星「鑫諾2号」を搭載した「長征3号乙」キャリアロケットは29日朝、四川省の西昌発射センターから打ち上げられた。発射から1502秒後、「鑫諾2号」はロケットから分離し、静止軌道に乗ったことを西安衛星観測センターが確認、衛星の打ち上げは成功した。 「鑫諾2号」は中国の新世代大型通信衛星「東方紅4号」の公用プラットフォームで初めて打ち上げられる衛星で、初の中継用通信衛星でもある。中国航天科技集団公司傘下の中国空間技術研究院が独自に開発?製造した。衛星の重量は5100キロ、設計寿命は15年。バンドの高効率トランスポンダ22本を搭載し、標準画質で200チャンネル以上のテレビ番組を伝送できる。ユーザーは直径45センチのアンテナを設置するだけで上質の衛星テレビ放送を見ることができるようになる。寿命、信頼性、容量、効率などの面で優れている。 「長征3号乙」は中国の静止軌道投入用キャリアロケットとしては最高レベルにあり、同じく中国航天科技集団公司傘下の中国運載火箭(キャリアロケット)技術研究院が製造した。「長征3号乙」が利用されるのは今回の「鑫諾2号」打ち上げで7回目。 「人民網日本語版」2006年10月30日 |