第3回中国?ASEAN(東南アジア諸国連合)ビジネス投資サミットが31日、広西チワン族自治区南寧市の広西人民会堂で開幕した。テーマは「共通のニーズ、共通の未来」。開幕式には国務院の温家宝総理のほか、ASEAN加盟10カ国の首脳らが出席した。温総理は開幕式でスピーチし、中国とASEANとの協力分野のさらなる開拓や協力水準の引き上げに関して、次の5つを提案した。 (1)貿易規模をさらに拡大 中国?ASEAN双方は、より利便化された貿易環境の創造や、機械電器製品、ハイテク製品などの高付加価値製品の貿易拡大に向けて努力する必要がある。中国はASEANとの貿易で赤字を抱えているが、ASEAN諸国に市場を開放し、ASEAN諸国からの輸入を引き続き増加させる考えだ。 (2)投資協力を積極的に深める 双方は投資の促進システムやサービスシステムを絶えず改善し、投資の利便化プロセスを急ピッチで推進する必要がある。中国政府は昨年提出した50億ドルの優遇借款を着実に実施するとともに、中国企業の対ASEAN投資を積極的に支援し、これら企業がASEAN諸国において、整ったインフラ、充実した産業チェーン、深い連携性、強いけん引力、高い波及効果をもった経済貿易協力区を設立するよう奨励すべきだ。中国はASEAN各国が対中投資を拡大し、中国の経済建設に積極的に参与することを歓迎する。 (3)経済技術協力の水準を絶えず向上 双方の企業は産業、技術、資源などに関する双方の相互補完性を積極的に利用し、農業、製造業、インフラ建設、資源開発、加工などの分野における協力を強化すべきだ。中国側は、中国企業がASEANとの協力の過程で、優位性をもつ実用技術をASEANに移転し、人材育成プログラムをASEANに提供し、ASEANの先進国からの借款についても出来る限りの経済的?技術的支援を引き続き行うよう積極的に奨励する。 (4)高水準の中国?ASEAN自由貿易圏の建設に努力 双方はサービス貿易と投資に関する協議を加速させ、できるだけ早期に合意書に調印すべきだ。 (5)新たなエリア開発協力を緩やかに推進 「人民網日本語版」2006年11月1日 |