パリの著名なギャラリー?ラファイエットの入り口で、数台のバスから降りてきたアジアの人たちは、「日本人大歓迎」という看板を掲げているこの免税店に入った。しかし、この人たちは日本人でなく、中国人であった。中国の人々は現在、パリで最も歓迎されている観光客である。 現在の中国の人々にとって、ヨーロッパ観光は最大の憧れである。2005年には延べ70万人がフランス観光に行った。この数は年々増えている。世界観光機構の予測によると、2020年には海外観光に出かける中国の人々は延べ1億人に達すると見られている。パリ観光事務室のロール主任は「絶えず増えつづける観光客をどのようにして受け入れるかということは、ぜひ考えなければならない問題であろう」と語った。 中国経済の急成長はヨーロッパ大陸にも影響を及ぼしており、観光業はそのうちの一部分にすぎない。ヨーロッパへの新移民のほとんどはアフリカやアラブの人々であるが、中国と東南アジアからの中国の人々の存在を、ヨーロッパの人々は日とともに実感している。 2006年において、フランスに暮らしている中国人の数は約30万人にのぼり、その50%は浙江省からきた人たちである。週末には、華麗なウェディングドレスを着た中国人の新婦がコンコルド広場でみんなの視線を集める存在となった。このほど、パリで最大のアジア製雑貨販売会社の陳氏兄弟グループの支社が14のチャンネルの中国語番組を提供し始めた。アジアからの移民およびアジアからの投資はヨーロッパで増え続けるとともに、中国人向けのデパート、中国語をしゃべることができるスタッフたちをよく目にすることができるようになった。フランスの中国移民問題の専門家は「中国の人々にとって、ヨーロッパは目的地であり、フランスからドイツへのツアーは中国の省と省の間を移動するようなものである」と語っている。 「チャイナネット」 2006年11月14日 |