11月14日、中国国際出版グループとアメリカのエール大学の協力プロジェクトである『中国の文化と文明』という大がかりなシリーズ図書の説明会が北京の人民大会堂で催された。全人代常務委員会蒋正華副委員長、国務院新聞弁公室の蔡武主任、国務院新聞弁公室副主任で中国外文局の局長でもある蔡名照氏、米エール大学のリチャード?レビン氏、エール大学出版社のドナデチ社長ら百余人の貴賓がそれに出席した。 中国国際出版グループとアメリカのエール大学の協力プロジェクトである『中国の文化と文明』と言われる大がかりなシリーズの編纂は20世紀90年代から始まり、画集、中国文学の名作、中国の哲学思想などからなるもので、さまざまな言語で出版される70種類の図書シリーズである。このプロジェクトは中国とアメリカの出版界では新しいタイプの協力のパターンと見られており、両国の作者が要綱について討議し、共同でそれを編成することになっている。また、実地での見学を行い、それぞれが原稿を編集し、互いに目を通した上で訂正の意見を打ち出し、最終的に出版社が決定稿をとるというプロセスとなっている。これは、中国とアメリカの出版業の歴史上で未曾有の大事業であると言ってもいい。 10余年も経ってきたこの協力プロジェクトは20世紀90年代においてすでに成果がみられ、「中国絵画三千年」、「中国の古代建築」、「中国の古典哲学概念カテゴリーの要点」、「中論」、「中国文明の形成」、「中国の古代彫塑」がすでに出版されている。 『中国の文化と文明』シリーズは両国において重要な図書賞に入賞している。この協力プロジェクトの第一卷である「中国絵画三千年」の英語版はアメリカで、アメリカ出版商協会が授賞する最高の栄誉である「ホーキンス図書賞」に入賞した。「中国の古代建築」は2004年度「中国図書賞」に入賞した。『中国の文化と文明』シリーズの図書は何回も中国からの贈り物となり、中国のトップによってアメリカの首脳や関連機構に贈られた。1997年に、「中国絵画三千年」は江沢民主席のアメリカ訪問の際の贈り物としてクリントン前大統領に贈られた。2002年10月、「中国の古代建築」は江沢民主席のアメリカ訪問の際の贈り物としてブッシュ図書館に贈られ、収蔵された。2006年4月、胡錦涛国家主席のアメリカ訪問の際に、「中国の古代彫塑」がエール大学の図書館に贈られ、収蔵された。 『中国の文化と文明』には次の三つの特色がある。一、すべての著者は内外の著名な専門家や学者である。図書のテーマは中国の文化についてのものであるが、著者は諸分野における内外の著名な専門家である。例えば、中国社会科学院考古学研究所の徐苹芳元所長、故宮博物院の楊新元副院長、著名な建築学者の傅熹年氏、炎黄芸術館の李松副館長、著名な書家の欧陽中石氏、米カリフォルニア大学?バークレイ校のジェームス?ケィヒル教授、エール大学オリエント美術史学部のリチャード?バーンハート教授らがそれである。二、内外の出版界が協力しあうという要旨を具現したものである。テーマの選定から文字の決定まで、内外の読者の異なったニーズを十分に考慮したものであり、中国の読者にとって最高の学術レベルをもつものであり、外国の読者にとっては中国文化の奥深さをよりよく知るためのよすがとなりうるものでもある。三、このシリーズは社会各界の人たちに注目されている。このシリーズはこれまでの中米間における最大規模の出版分野の協力イベントであるので、両国の政界、文化界、学界に注目されている。アメリカのジョージ?ブッシュ元大統領、キッシンジャー元国務長官、ブレジンスキー元国家安全保障担当大統領補佐官、ステンプレントン?ローイ元中国駐在アメリカ大使、ナンシー?ロックフェラー女史、中国側の元国家指導者の栄毅任氏、黄華氏、初代のアメリカ駐在中国大使の柴沢民氏らが、それぞれ顧問委員会のリストに名を連ねている。 |