▽北京五輪チケットの価格は? 北京オリンピックの競技観戦チケットの最高価格と最低価格は、近年のオリンピックの最高最低価格のわずか30%の価格に設定されている。 慣例として、オリンピック組織委員会がチケット価格を設定する際は、開催国国民の受け入れ能力を考慮してきている。北京五輪組織委員会は価格設定に際し、国民にオリンピックの価値と精神を体験させるという承諾事項を履行するため、これまでの五輪や大型国際大会のチケット価格を参考にして、民意調査、専門家による調査研究、評価論証を行ってきた。 北京五輪は近年の大会に比べ、チケット価格が大幅に引き下げられている。開幕式チケットの最高価格は近年で最高だった価格の50%に、最低価格は20%の価格に引き下げられている。 ▽北京五輪チケットの販売数量は? 北京オリンピックでは合計約700万枚のチケットが世界で販売されるが、50%以上が中国国内向けとなる予定で、近年の各大会の販売比率に比べて多くなっている。 北京五輪組織委員会のチケット販売政策は、大勢の人に競技場で試合を見る機会を与えることだ。また、中国の小中学生が競技場で試合を見られるように特別計画も設定している。チケットのプレゼントや、スタッフ用チケット、割引チケットはない。 オリンピックの慣例により、北京五輪委員会も国際オリンピック委員会、各国と地域のオリンピック委員会、各種目のスポーツ協会、スポンサーメーカー、中継局などの取引先にチケットを販売する。メディアや中継局、当日競技のない選手のための座席も確保している。 ▽北京五輪チケット、人気?不人気種目のセット販売に 2008年北京五輪のチケット販売に際して、人気種目と不人気種目を抱き合わる形式でチケットを売り出す方向となった。入場、宿泊チケットをセットにした従来の「パック方式」は中止する。国家体育総局関係者が明らかにした。 これによると、2008年北京五輪の入場チケット収入は五輪関連の総収入の8~10%となる見通し。チケット販売の増収に向け、ヨット、シンクロナイズド?スイミング、レスリング、射撃など人気の低い種目のチケットを新体操、水泳、テニス、競輪などの人気種目と抱き合わせて販売。人気種目の開催施設は、国際オリンピック委員会や各競技団体の関連規定内で、十分な観戦スペースを確保するという。 入場券と宿泊チケットをセットにした従来の「パック方式」は、価格が高騰し、販売が伸び悩む懸念があると判断した。 ▽北京五輪チケットにおける青少年への優遇措置とは? 中国の青少年が競技場で試合を見られるように、北京五輪組織委員会は低価格チケットを一部準備し、対象を絞って販売する予定。競技予選チケットは5元、決勝戦チケットは10元となっている。これらは販売チケット全体の14%を占めている。 一般公道を使用する自転車、競歩、マラソン競技は無料で観戦ができる。 現在までに240種類のチケット価格が出されているが、一部のチケット価格についてはまだ検討中だという。 「人民網日本語版」2006年12月1日 |