文物主管部門によると、「天然の歴史博物館」ともいわれる陝西省では、ここ数年唐の壁画のある墓が20カ所も発掘され、そのうち壁画500点余りが陝西省歴史博物館に収蔵されているが、これら貴重な壁画は近く一般公開されることになっている。参観者が20人ずつで、参観時間は40分ということになっている。 唐の墓室の壁画は陝西省歴史博物館の最も特色のある収蔵品の一つであり、主に唐の陵墓から救出され、保存のため剥離された500点余りで、約千平方メートルの壁画からなり、総収蔵点数は中国の博物館の中でもトップといわれており、そのうちの82点が国の一級文化財と指定されている。 これらの壁画は異なったところで保存する方法をとっており、つまり、墓室の壁面から厚さ0.5ミリ~1ミリの画面をはがして、壁画の特殊な材質と作画工芸を念頭において保存することにしたもので、保護と修復も難しい。今、これらの壁画は電子制御装置のついたたんすのような入れ物の中に保存されており、紫外線の光源で照明し、中央制御のエアコンで温度と湿度をコントロールし、壁画の収蔵と保管を確保している。 内外の観光客の要望に応え、陝西省歴史博物館のこれらの壁画の一般公開時間は毎週の月、水、金とされており、チケットの値段は一応150元ということになっている。参観は20人ずつで、参観時間は40分。観賞できる国宝クラスと一級品の壁画は10点余もあり、主に章懐太子墓から出土した蹴鞠の図、狩猟の図と懿徳太子の墓から出土した儀仗図、女官図などである。 「チャイナネット」2006年12月8日 |