20世紀末にかけて、中国の60歳およびそれ以上の年齢の人口数は総人口数の10%を上回った。国際慣行の基準から見れば、中国の人口の年齢構成はすでに高齢化の段階に入っている。21世紀から、中国人口の高齢化プロセスはスピードアップし、2005年末までの時点で、60歳およびそれ以上の人口の数は1.44億人に達し、総人口に占める比率は11%にのぼった。 世界最大の発展途上国である中国にとって、高齢者人口の基数は絶えず増大しつつあり、高齢化が加速し、発展のバランスが失われつつある状況の下で、どのように高齢者の合法的権益を守り、高齢者事業の発展を促すかということは、社会の発展途上で直面する重要な問題だと見られている。 2006年12月12日、中国国務院新聞弁公室は「中国高齢者事業の発展についての白書」を発表した。この白書は、高齢化問題が中国の社会の発展に及ぼす影響、および中国政府の高齢者の利益を保護するため、高齢者事業の発展を促し、調和の取れた社会を構築するための努力について全般的な論述を行ったもの。 この白書は次の七つの部分からなるものである。一、高齢者事業を管理する国レベルのメカニズム。二、養老保障システム。三、高齢者の医療?保健。四、高齢者社会のためのサービス。五、高齢者向けの教育?文化。六、高齢者を社会の発展に参加させること。七、高齢者の合法的権益を保護すること。 「チャイナネット」 2006年12月12日 |