泰山など「五岳(ごがく)」と呼ばれる五つの名山が共同で世界自然および文化遺産を申請することがカウントダウンの段階に入った。 12日、中国建設部、ユネスコ中国全国委員会、中国文物局の共催による「五岳が世界遺産を申請する会議」が湖南省の長沙市で催された。中国五岳管理機構の責任者と中国の世界遺産関係の専門家が一堂に会し、世界遺産申請について討議した。 西岳の華山 「五岳より帰り来たれば山を見ず」といわれる五岳は、中国の五つの名山の総称であり、東岳の泰山、西岳の華山、中岳の嵩山、北岳の恒山、南岳の衡山からなる。中国建設部は今年、第1陣の13の中国国家自然および文化遺産のリストを公表したが、衡山、華山、嵩山が登録されていた。五岳の中で、泰山は1987年に世界の自然遺産リストにも文化遺産リストにも登録されているが、その他の四つの名山はまだ世界遺産に登録されていない。 専門家によると、五岳は、五千年に及ぶ中国の歴史と文明の軌跡と儒教、仏教、道教を主流とする中国文化の伝統を持ち、それと同時に、多様な生物と珍しい景致が結びつく自然資源に恵まれ、完全に「真実性、無傷性」という世界遺産の基準に合致しているという。 中国は、2007年にユネスコに五岳の世界遺産申請の書類を提出し、2008年にそれを世界遺産大会の採決項目にしてもらうために努めている。 「チャイナネット」2006年12月14日 |