今年の経済情勢は基本的に良好で、今年のGDP(国内総生産)成長率は10%を維持する見通しと予想される。成長率10%以上が続くのはこれで4年目となる。当面の経済運行総合状況に関して、国家発展改革委員会(発改委)マクロ経済研究院の王一鳴副院長は「人民日報海外版」の記者の特別取材を受けた。一問一答は次の通り。 ――当面の経済運営状況をどのように評価するか? 王副院長:当面の経済運営全体は、マクロ調整の予想に沿った方向に発展すると見られ、次のような特徴がある。 (1)経済は高成長を維持するが、次第に減速が始まっている。 (2)経済成長はかなりハイスピードだが、価格の全体的レベルは比較的低い。 (3)就職状況は往年よりよい。都市部での新規雇用は大幅に増加した。 (4)石炭?電力?交通運送という「ボトルネック」による制約は緩和され、経済運営の外部環境も改善された。 (5)企業の生産?販売間の繋がりは好調で、工業企業利益と財政収入の増加幅はかなりアップした。 ――中国の当面の経済運営に見られる主要問題は? 王副院長:中国の当面の経済運営には、際立った問題がいくつか存在している。 (1)速過ぎる投資増加スピードと過剰な貸付という問題は解決に至っていない。 (2)対外貿易の輸出超過と国際収支の不均衡問題がますます際立っている。 (3)農民の増収がさらに難しくなる。 (4)経済成長における外部コストが増え続けている。 「人民網日本語版」2006年12月15日 |