北京市人口研究所の北京での調査レポートによると、一人っ子同士の夫婦では、第2子をもちたいという願望が低いことがわかった。64.1%が「第2子はもちたくない」と回答しており、2002年の調査と比べ、明らかに数字が上昇した。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。 中国では、「夫婦が共に一人っ子である場合には、第2子の出産を許可する」という、いわゆる「双独政策」が採られているが、その条件に当てはまる世帯数が少なかったため、これまであまり注目されてこなかった。しかし、今世紀に入って「双独政策」の対象となる家庭が増えており、北京市では戸籍上の人口のうち、200万人余りが一人っ子であるという。 このような背景が北京全体の出生率レベルに与える影響を調べるため、市は「北京市双独家庭の出産願望調査」を行った。一人っ子1315人を対象にしたこの調査で、33.1%が「子どもは2人以上欲しい」と答えた。既婚者のみに絞ると、35.9%(248人)という数字になる。 北京市人口研究所の馬小紅助教授は「これらの数字は2002年の調査よりも上昇しており、北京の一人っ子たちの間で願望が強まっていると言えるものの、全体的な数字は低いままであり、2人目の出産に強い願望があるというわけではない」と説明した。 「人民網日本語版」 2006年12月18日 |