中国は第10次五カ年計画(2001~05年)の期間で、自然保護区を790カ所新設した。これにより各林業関連機関が管理する自然保護区は1699カ所、総面積は国土の12.49%に相当する1億2千万ヘクタールに達した。 近年中国では、陸上野生動物や貴重野生植物の保護および管理が、生態環境整備の重要な要素として、これまでにないほど重視されている。全国の自然保護区のうち26カ所が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「人間と生物圏計画(MAB)」に組み込まれ、14カ所が世界自然遺産に登録。ジャイアントパンダやラン科植物など15種が国家重点保護プロジェクトの指定を受け、野生動物救助繁殖養育基地は250カ所余り、野生植物資源保護基地は400カ所余り設置されている。湿地自然保護区は473カ所設置され、うち30カ所が国際重要湿地の指定を受け、自然湿地の45%がしっかりと保護されている。野生動物が関係する感染症の監視?予防体制の構築も始まり、新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザなど、公共の安全に関わる重大事態においてプラスの役割を果たしてきた。 「人民網日本語版」2006年8月31日 |