先般、中国家電協会と賽諾(セノ)市場調査機構が共同で発表した?2006年冷凍年度中国エアコン業白書?によると、今年のエアコン業界の国内市場における販売状況は思わしくなく、売上高はマイナスの伸びとなったが、国際市場での販売状況にはまさに正反対で、輸出量は総販売量の53%に達し、16年来はじめて国内の販売量を上回るという好況となった。現在、中国のエアコン業界の生産能力は1.2億台を突破しており、そのうち、家庭用エアコンの生産能力は全世界の80%以上の市場ニーズを満たすことができ、中国はすでに世界最大のエアコン生産基地となっている。しかし当面、中国産家庭用エアコンに対する国際市場のトータルなニーズは5200万台に過ぎず、中国の生産能力をはるかに下回るものとなっている。 中国家電協会副秘書長の陳綱は、原材料コストの上昇などの諸要因の影響で、今年、中国国内のエアコン市場は思わしくなく、輸出量の増加は総販売量を増やし、業界の生産能力を発揮する主な原動力となっていると述べた。 賽諾機関の責任者葉平氏は、トータルとして業界は大きなプレッシャーにさらされているにもかかわらず、エアコン業界のいくつかの著名ブランドはすでにミドル?ハイエンドへの戦略的モデルチェンジを完了し、強い成長の勢いを示し、業界を寡占するという状況が初歩的に形成されているとし、今年と来年はエアコン業界の構造転換の重要な時期となるという考え方を明らかにした。 賽諾の評価データーによると、現在、ハイアール、グリー(格力)、メディー(美的)の三つのブランドからなる先頭グループはあわせて55.8%のマーケットシェアを享有し、上位10のブランドが共同で85%以上のマーケットシェアを占有している。 ?チャイナネット? 2006年9月27日 |