陝西省人民政府、国家林業局、中国科学院、西安市人民政府は10日、北京で陝西秦嶺国家植物園建設協力委員会を成立し、陝西秦嶺植物園を共同建設することを決めた。2008年までの完成を目標とし、世界最大規模で、設備が最も充実した国家植物園の建設を目指す。 秦嶺国家植物園は既存の陝西秦嶺植物園を基礎として建設され、完成後の敷地面積は458平方キロメートル。科学研究、科学普及、生物の多様性の保護、生態観光などが一体となった大型植物園となる予定だ。秦嶺は中国の長江、黄河の両流域の分水嶺に位置しており、北亜熱帯と暖温帯が入り混じる境界線にあたる。世界的にも多様な生物が生息する代表的地域であり、中国においても最も生物が多彩な地区の1つとなっている。科学的な実地調査の結果、秦嶺には植物3446種、脊椎動物約600種、昆虫5000種以上のほか、パンダ、トキ、ターキン、キンシコウなど、貴重な保護動物が生息していることが明らかになった。 「人民網日本語版」2006年10月12日 |