上海市浦東地区の建設と発展は目覚しく、年が変わるごとに様変わりしている。晩秋の季節に、この地に足を踏み入れた。洋山深水港第一期プロジェクトが竣工して、この一帯の新たな景観スポットとなっている。 洋山深水港区は、杭州湾と長江河口の外側の崎嶇列島海域に位置し、天然の良港であり、海上国際航路まで45海里(1海里=1.852キロ)で、南匯芦潮港までわずか27キロ。洋山は、海を跨ぐ東海大橋によって、上海の交通輸送網とつながっているため、長江デルタの広大な経済発展地域とも密接に結びついている。 浦東から洋山港まで、1時間弱の大型観光バスに乗り、長さ32.5キロの東海大橋を渡る。東海大橋は、中国で最初のほんとの意味での海を跨ぐ橋であり、洋山深水港第一期プロジェクトの重点の1つであった。橋は双方向6車線プラス急停車ブロックという高速道路の標準設計となっており、橋の幅は31.5メートル、設計通過時速は80キロ/時間。 東海大橋はまるで巨大な竜のように、浦東から洋山島まで延びている。大橋には、5000トンクラスの主要船舶航行用径間が1つあり、通行可能の高さは40メートル、幅は400メートルで、橋脚は1万トンクラスの船が衝突しても耐えられるよう設計られている。東海大橋の設計耐用年数は100年。 伝えられるところによると、企画設計案に基づいて、洋山深水港プロジェクトは四期に分けられ、2020年に完了する予定。計画投資総額は500数億元に上り、小洋山島側に約11キロの深水海岸線が形成され、33~35のコンテナ埠頭がつくられることになっており、埠頭の実質荷役能力は2000万TEU(20フィートコンテナ換算)となり、世界で最も大きな港の1つになると見られる。 業界筋は、同港の建設は大量の雇用を創出することになると見ている。香港の経験によれば、コンテナ輸送業務と関連産業の直接または間接の就業人数はかなりのもので、コンテナ埠頭が1つ増えるごとに、2.76万人分の雇用が創出されるという。 「チャイナネット」2006年10月20日 |