中国国防科学工業委員会の孫来燕副主任は9月16日、中国政府網のインタビューに応じて、「科学的に発展し、自力で革新し、新型の国防科学技術工業を建設しよう」というテーマをめぐって、オンラインでネット利用者たちの質問に答えた。あるネット利用者は、「日本は9月14日に月周回衛星「かぐや」の打ち上げに成功したが、中国の月周回衛星「嫦娥一号」はいつ打ち上げられるのか、そして技術面で「かぐや」と何か区別があるのか」と質問し、孫副主任は次のように答えた。 「嫦娥一号」は現在、すでに発射場に運ばれた。現在、一連の準備作業が進められており、順調にいけば、年末に打ち上げられる予定である。この衛星の月探査作業には、月面の立体画像撮影、土壌の成分や厚さの分析、地球と月との間の空間環境の探測などが含まれている。 私の知るかぎりでは、「嫦娥一号」と「かぐや」の科学的な目標はほぼ同様のものである。中国の国家宇宙飛行局の代表団は「かぐや」発射の現場でその過程を見学した。とにかく、宇宙探測は人類共通の願いであり、「嫦娥一号」が月周回飛行で観測したデータを、われわれは世界中の一部の科学者とともに研究していくつもりである。 「チャイナネット」2007年9月17日 |