中国青年報によると「父母の老後の世話は、どのようにみるのがいいか」という質問に対し、88.7%の若者が、「自宅で面倒をみたい」と答えた。中国共産主義青年団天津市南開区委員会が、区内の10%の団員に対し、アンケートを行った。 天津市南開区の行った今回の調査は学生と社会人を対象に行われ、1442部の有効回答が得られた。うち学生は798人。 多くの青年が「両親を家で養いたい」と答えた。このほか「老人介護施設に入ってもらう」が4.2%、「居住地の社区(自治会に相当)に面倒をみてもらう」が3.0%だった。 アンケートの回答を分析した研究員は「親孝行を何よりも尊重する中国人の伝統的な考え方が、調査データからも見て取れる」とした。現代の若者にも、伝統的な美徳はよく継承され、発揚されており、多くの青年が自宅で親孝行したいと望んでいる。 ただし注意すべきなのは、今回の調査の対象年齢は25歳以下で、75.6%が未婚であること。ある分析では、この年代の若者は、まだ完全に独立していなかったり、自らの家庭は持っておらず、生活や経済で両親に依存している。家庭や仕事、育児などの課題が実際に自分の目の前に並べば、父母の世話に関する選択が変わることも十分に考えられる。 「人民網日本語版」 2006年6月20日 |