青海省のゴルムドとチベット自治区のラサを結ぶ「青海?チベット鉄道」の開通後、沿線への「汚物排出ゼロ」を支えるゴミ輸送列車が週1便運行する。沿線のゴミ収集ステーションに集められたゴミを、ゴルムドの処理場まで運び、処理する。同鉄道の沿線指定駅には、ゴミ収集ステーションと汚水処理ステーションが設置され、全ての列車に対し、指定場所でのゴミ廃棄と汚物の集中処理を義務づける。同鉄道を運営する青海?チベット鉄路公司が明らかにした。 青海?チベット鉄道は走行距離と運行時間が長く、列車内で発生するゴミも大量になると予想される。ゴミによる沿線の生態環境汚染を防ぐため、列車内には専用の汚物?汚水回収装置が設置され、ゴミ回収システムも搭載される。同システムにはゴミ圧縮技術が採り入れられ、大量のゴミを小さく圧縮した後、指定のゴミ収集ステーションまで運ぶか、ゴルムドまたはラサの処理場まで運んで処理する。車内のトイレには真空式集便装置と汚物?排水の専用回収装置が設けられ、車外に向けての排泄行為を禁止し、沿線への「垂れ流し」を徹底的に防ぐ。 現在、ゴルムド-ラサ区間には汚水処理ステーションが15カ所設置され、生化学的処理、電解処理、酸化処理などの方法で処理を行う予定だ。同区間を運行するすべての列車は、ゴルムド駅で汚物、汚水、ゴミの回収作業をまとめて行う。回収ボックスが空にならなければ、同区間への乗り入れは認められない。 「人民網日本語版」2006年6月20日 |