7月19日、中国インターネット情報センター(CNNIC)は北京で、「第18回中国インターネット産業の発展状況についての統計レポート」を発表した。同レポートによると、中国のインターネット産業の発展は再び加速し、さまざまな分野においてすばらしい発展の活力とテンポを示しており、今ひとつの高速成長期に入った。2006年6月30日までの時点で、中国のネット利用者数は12300万人に達し、昨年同期比19.4%増となった。そのうち、ブロードバンド利用者数は7700万人で、利用者総数の約65%を占めるに至った。中国のウェブサイトの数は788400で、昨年同期比9万の増加となった。国際インターネットにアクセスする帯域幅は214175Mに達し、昨年同期比159.2%増となった。また、2億人の小?中学生のうち、インターネット利用者数は3000万人に達し、普及率は15.4%となった一方、高校生の間でのインターネット普及率はすでに50%を上回っている。 統計データによると、2006年上半期の中国のネット利用者数は1200万人の新規増加を達成し、2005年下半期の新規増加数比1.5倍増となった。利用者総数が持続的に増えるとともに、ブロードバンド利用者数はさらに急増し、7700万人に達し、昨年同期比2400万人増となり、伸び率は45.3%となった。ブロードバンドにアクセスするコンピューターの数は2815万台に達し、中国は正真正銘の「ブロードバンド時代」に入り、将来的には、「ブロードバンドビジネス」はインターネット利用分野の新たな目玉となると見られている。 同レポートによると、中国のウェブサイトの数は788400に達し、昨年同期比110900個増となった。そのうち、9万のウェブサイトは2006年上半期に新規増加したものであり、2005年下半期の新規増加の2万より大幅に伸びた。2006年、CNドメイン名のさまざまな応用価値がさらに発掘され、特にブログのCNドメイン名や個性化メールボックスの使用は、独立なドメイン名を利用するウェブサイトの数の急増をもたらした。 調査の結果によると、インターネットの使用はより頻繁になっている。現在、中国のネット利用者は、週間に16.5時間もインターネットにアクセスしており、これまでの記録を更新している。これは一部のインターネット産業の先進国?地域のそれをも上回るものとなった。 中国のインターネット産業は、急成長をつづけるとともに、人々の仕事や生活にとってのすばらしいツールとなっている。オンライン調査の結果によると、現在、1500万人がちゃんとしたオンライン教育を受け、2500万人がオンラインによる求人をよく利用しており、ブログやオンラインショッピングをよく利用する人たちもそれぞれ2800万人、3000万人にも達している。これらの数字はネット利用者総数の12%、20%、23.7%、26%を占めるものである。また、オンラインショッピングをよく利用するネット利用者の数は昨年同期比50%増となり、この新しいショッピングパターンの望ましい潜在的可能性とテンポを示している。 青少年たちのインターネットライフも社会全体に注目されている。今回のレポートはこの分野の統計データをも示している。2億人の小?中学生のうち、インターネット利用者の数は3000万人に達し、普及率は15.4%となった一方、高校生の中での普及率は50%を上回った。インターネットの利用分野で都市部と農村部の格差は生徒数からも明らかに見て取ることができる。農村部と都市部の中学生の数はほぼ相当するものであるが、都市部の中学生のインターネット利用者の数は農村部のそれの2倍に達した。 全般的に見て、中国のインターネット事業は新しい急速発展期に入っており、GDPの伸び率に相当するインドのインターネット産業に比べれば、中国のインターネットの普及率はインドの2倍にもなっている。しかし、これらの喜ばしい成果の背後には、先進国とのインターネットの普及率の格差、地域間、都市部と農村部の間における巨大なギャップはわれわれにとって無視できないものであり、「わが国のインターネット産業の発展は任重くして道遠の感がある」ことが明らかとなっている。 「チャイナネット」 2006年7月20日 |