蘭州鉄路局は「五帯」鉄道防砂保護システムによる砂漠の有効なコントロールにより、中国初の砂漠鉄道――包蘭(内蒙古自治区の包頭市=甘粛省の蘭州市)鉄道は48年間なんらの障害も無しに運行してきた。 包蘭鉄道防砂防護システムの成果は世界に注目されており、日本、韓国、南アフリカなど59の国と地区の学者が、先ごろ寧夏回族自治区の中衛市を訪れ、本鉄道の防砂保護システムを視察し、砂害整備の研究を行なった。 騰格里(トングリ)砂漠は総面積4万2700平方㎞の中国第四番目の大砂漠で、内蒙古、寧夏、甘粛の3省(自治区)に跨っている。包蘭鉄道には50余㎞に及ぶトングリ砂漠南縁区間があるが、中でも沙坡頭地区が包蘭鉄道最悪の地区である。 1958年8月1日の包蘭鉄道正式開通以降、蘭州鉄路局の何代かに及ぶ防砂業務従事者によって包蘭鉄道の中衛=甘塘の55キロの区間に卵石防火帯、灌漑造林帯、草本植物帯、前沿防砂帯、封砂草本育成帯の「五帯一体」防砂防護システムが構築され、有効に鉄道に対する流砂の侵害を阻止し、包蘭鉄道大動脈の安全な運行を保証してきた。 防砂保護システムは砂漠鉄道の障害無き運行のための緑色屏風であるばかりではなく、毎年1億元の経済的利益ももたらしている。包蘭鉄道五帯防砂保護システム科学研究プロジェクトは国家科学技術進歩賞を獲得し、中衛防砂林場は国連環境計画の「グローバル500」の栄誉称号を得ている。蘭州鉄路局が創造した防砂技術は、甘粛省、新疆ウイグル自治区タリム石油公路などの国内鉄道沿線や農牧防砂などに広範に応用されている。 「チャイナネット」2006/04/18 |