中国公安部は今年の6月から、重慶、杭州、寧波、アモイ(厦門)、広州、武漢、成都なの8つの都市で、ネット世界をパトロールする警官の設置を決定した。 ネット上の警官というと、一般の警官が都市内をパトロールすることと同様に、ネットで公開パトロールし、ネット使用者からのネット世界で発生した事件に関する通報を処理したり、ネット使用者の法律面の問題にオンラインで対応したり、ネットのセキュリティーをめぐる法律?法規をPRしたりする人たちのこと。 公安部の張新楓副部長は、ネット世界の警官に対し、次のように要求している。 一、 確実に管理の責任をまっとうにし、「ネットバーチャルコミュニティでの警務制度」を整備し、警官が24時間体制でネット上でパトロールすること。 二、 公開管理に関する措置を貫徹し、公安機関がネット関連の事件の通報を受け付けるサイトを設立し、オンラインパトロールの作業規範を確立し、ネットの秩序を公開的に維持すること。 三、 ネットでサービスを提供する企業や、ネットに接続している企業は、健全な情報セキュリティー管理制度を整備し、掲示板、チャットルームなどの管理者の管理措置と責任を明確にし、信頼システムの構築を提唱するとともにそれをサポートし、オンライン関連事件の調査制度を整備すること。 四、 作業規範と作業メカニズムを確立し、法律に則って事を運び、ネット業界の管理部門及びネットニュース管理部門と協力しあうこと。 五、 人々に奉仕し、社会にサービスを提供するための諸措置を明確にし、社会各界の力を結集し、ネットセキュリティー応急システムを構築し、社会の情報セキュリティーとネットセキュリティー?サービス保障能力を育成すること。 現在、情報化が高度な発展を遂げている先進国では、オンライン犯罪を取り締まる専門の部門が設置されている。中国では、公安機関所属の公共情報ネットセキュリティー監督?管理部門がネット犯罪の取り締まりやネット秩序?セキュリティーの確保に当たっている。 「チャイナネット」2006年5月19日 |