中国の発電量の伸び率は40数カ月連続で二ケタを保っている。これにより、中国では今年、電力供給不足の状況が基本的に解消されると見られている。来年には、ごく一部地域の電気使用ピーク時を除き、全国のほとんどの地域において電力供給はいくらか余裕を持つようになり、電力の供給と需要のバランスが取れるようになる。 当面、中国の電気使用構造は依然として工業を主としており、工業における電気使用量が国全体の電気使用総量に占める割合は70%を上回っている。電力価格の引き上げ及びエネルギー多消費型産業に対する一連の抑制政策の実施によって、エネルギー多消費型産業の盲目的発展の趨勢が弱まり、エネルギー多消費型産業が集中する地域の電力負荷の伸びも鈍化しつつある。 発電容量の急増およびエネルギー多消費型産業の電気使用量の伸び率の低下で、発展改革委員会は、今年は中国の電力需給状況の転換の分岐点となり、来年には全国において発電容量不足の状況が根本的に変わるとの見方を示している。 「チャイナネット」2006年6月1日 |