中国の電子情報産業は、すでにカラーテレビメーカーを初めとする家電類企業が主導的地位を占めていた時代から、次世代インタネット、情報家電、IC、ソフトウェアなどハイテク製品の研究?開発が盛んに行われている時代となっている。電子情報産業の構造が徐々に多様化するとともに、いくつかのハイエンド製品において、ブレークスルーが見られる。 2006年電子情報企業ベスト100発表会の席で、情報産業部関係筋は、中国の電子情報製品はすでにデジタル化と多様化の時代に入っていると語った。この段階では、コンピュータ、通信、ソフトウェアなどの企業は主体になりつつあり、在来の消費類電子企業がモデルチェンジに取り組み始めている。カラーテレビ、ブラウン管などの在来型家電メーカーがチャレンジに直面し、IC、新型部品などの企業は好調を保っている。 統計データによると、近年、在来型家電、コンピュータメーカーも携帯電話の生産を始めており、携帯電話に代表される通信類企業は当該業界において重要な位置を占めるようになっている。世界のデジタル技術の発展にともない、在来型家電はアナログ方式からデジタル方式へとシフトしつつあり、家電製品がうす型テレビ、大画面、省エネ、インテリジェント化への発展の傾向を示しており、在来型家電、コンピュータおよび通信類企業は相次いで、デジタル化消費類電子製品の生産へシフトするなどモデルチェンジを図っている。 中国の電子情報産業の歴史を見ると、1987年~1993年には、カラーテレビおよび関連部品の生産を主とする家電類企業は主導的地位を占めていた。その後、カラーテレビメーカー企業は力を保ち続けているものの、コンピュータ、通信に代表される電子情報企業が急速な伸びを示し、聯想(レノボ)、北大方正、華為、中興などの企業が頭角をあらわしている。今では、IC、ソフトウェア、コンピュータ、通信、システムインテグレーション、新型部品の開発、生産を手がける企業が7割以上を占めるに至っている。 「チャイナネット」2006年6月5日 |