6日午後4時、「天下第一の爆破」といわれる三峡ダム右岸側上流のRCCコファーダムの爆破、撤去が行われた。コファーダムの爆破、撤去により、全長2309メートルの三峡ダムが本格的に貯水し始めた。 三峡ダムは現在、世界で最も大きな水利プロジェクトと見なされている。中国長江三峡ダムプロジェクト開発総会社ウェブサイトが伝えたところによると、三峡ダムの多くの設計指標は世界水利プロジェクト建設で新しい記録を樹立した。世界記録となった主な内容は次の通り。 1、三峡ダムの総貯水量は393億立方メートル、洪水貯水容量は221.5億立方メートル、ダムの調節可能洪水流量は毎秒2.7~3.3万立方メートルで、長江上流の洪水を効果的に調節し、長江中、下流の荊江一帯の1500万の人口と2300万ムー(15ムー=1ヘクタール)の土地の安全を保障することができ、世界の洪水対策において効率の最も高い水利プロジクトと見なされている。 2、三峡水力発電所の発電ユニット総容量は1820万キロワットで、年間平均発電量は846.8億キロワット時となり、世界最大の発電所となっている。 3、三峡ダムのダム軸は全長2309.47メートル、コンジットゲートの長さは483メートル、水力発電所には26基の70万キロワット発電ユニットが据え付けられ、五段式船舶航行用シープゲート、船舶昇降機械を備え、世界の水利プロジェクトの中で最大の規模を誇る。 4、三峡ダムの主体構築物の建造における埋め立て土石量は約1.34億立方メートルに上り、コンクリートを流し込む量は2794万立方メートル、鉄筋使用量は46.30万トンに達し、世界で工事量がもっとも大きな水利プロジェクトである。 5、三峡ダムの2000年におけるコンクリート流し込みの量は548.17万立方メートルに達し、一カ月のコンクリートを流し込む量は最高55万立方メートルに達し、コンクリートの流し込みで新たな世界記録を作り出すとともに、世界で施工難度の最も大きな水利プロジェクトとも見なされている。 6、三峡ダム工事において、せき止められた水の流量は9010立方メートル/秒、最大洪水導流流量は79000立方メートル/秒で、工期内で洪水導流量最大の水利プロジェクトである。 7、三峡ダムのコンジットゲートの最大放流能力は10.25万立方メートル/秒で、コンジットゲートの放流能力は世界最大を誇る。 8、三峡ダムの船舶航行用シープゲートは複線5段式で、水位差は113メートルに達し、世界で段階が最も多く、水位差が最も高い内陸河のシープゲートとなっている。 9、三峡ダムの船舶昇降用機械の有効サイズは120×18×3.5メートルで、最大昇降距離は113メートル、昇降可能の重量は船体と水をあわせて11800トン、船舶の容積は3000トンで、世界で規模が最も大きく、操作が最も難しい船舶昇降用機械と見なされている。 10、三峡ダムの建設に伴う移住者は最終的に113万人に達すると見られ、世界のダム建設で移住者が最も多く、立ち退き作業が最も難しいものとなっている。 「チャイナネット」2006年6月7日 |