中国政府はこのほど、天津港東疆港区における保税港区設立を正式に認可した。計画では、天津港東疆港区の面積は10平方キロに達する。これは、上海洋山保税港区に次いで、中国政府が設立を認可した2つ目の保税港区となると同時に、現在中国で面積が最大の保税港区ともなっている。 建設途上の東疆港区は、天津港の北東部に位置し、浅瀬造成地の3方が海に囲まれた半島式港区であり、面積は30平方キロメートル。埠頭作業エリア、物流加工エリア、総合サービスエリアという3つのエリアに分けられ、物流加工エリアと埠頭作業エリアの一部は保税港区で、面積は10平方キロメートルとなる。 天津港側によると、東疆保税港区では、国際中枢港、自由港および自由貿易区の運営モデルや慣例にのっとり、国際貨物の中継、配送、調達および中継貿易、輸出向け加工などの業務が展開され、保税港区に入港した国外貨物には関税免除措置、入港国内貨物への税還付および港内での製品加工に対する増値税免除、港内商品流通の自由化や増値税、消費税の免除などの優遇策が適用される。税収、外国為替、船舶?人員管理などの面においても、より開放的な政策と管理モデルが実施されるという。 現在、東疆港区の埋立による陸地造成面積はすでに6平方キロに達し、来年には13平方キロとなり、2010年には港区は全体としてつながった陸地になる見通し。陸地造成とともに、コンテナバース?プロジェクトと基盤施設の整備も着々と進められている。 天津港は中国北部最大の総合的な港となっている。2005年における天津港の貨物取扱量は2.4億トンに達し、世界の港の中でトップ10に入っている。 「チャイナネット」2006年6月8日 |