中国国家発展?改革委員会の張国宝副主任は8日北京で、「中国が新しい発電ユニットの生産規模を拡大し、国のマクロ調整や電力供給への管理を強化することによって、国内の電力供給における緊張状況はさらに緩和された。今年の夏、電力の使用を制限することはない。今後5年間、中国は電力構造をさらに改善し、2010年までに、水力発電や原子力発電などの無公害発電の割合を35%に上げる」と明らかにしました。 ここ数年、中国の経済成長に伴って、国内では、エネルギー特に電力への需要が日増しに拡大しています。そして、2002年から、電力不足の問題が深刻になっています。特に、夏になると、一部の地域では、電力の使用を制限する措置を実施しています。これにより、企業生産や住民の生活に一定の影響があります。これについて、張国宝副主任は「夏に入る前に、新しい発電所の建設がすでに始まった。全体的に見れば、今年下半期、電力供給と需要はバランスが取れるようになり、2002年6月からの電力不足問題も緩和される。これは、中国の電力発展におけるターニングポイントとなる」と述べました。 張国宝副主任によりますと、今年上半期、国内の一部の省や地域では電力制限を実施しましたが、夏の電力使用ラッシュ時に向けて、さらに多くの発電ユニットが建ち上げられるため、今年下半期には、電力使用を制限する必要はないということです。中国東部の発達した地域での電力供給を確保するため、政府は、広東省などで電力の支援措置を始めています。現在、中国各地で電力交換が盛んに行われており、特に西部の電力を東部に送ることにより、電力構造の改善は著しい成果を収めました。 一方、中国は現在、火力発電の割合を次第に下げて、水力発電や原子力発電、風力発電などの無公害発電を増加させています。このほど政府が打ち出した今後の5カ年計画には、2010年にはエネルギー消耗を2005年より20%引き下げるという内容が盛り込まれています。これについて、張国宝副主任は「2010年には、全国の発電容量はおよそ8億キロワットになるだろう。また、西部の電力を東部に送る「電力交換」の規模がさらに拡大され、電力供給の構造が改善される。また、水力発電や原子力発電、新しいエネルギーによる発電が35%増える」と述べました。 張国宝副主任はさらに、「そのとき、中国の電力供給と需要はほどよくバランスが取れ、電化が進み、全国範囲でインターネットによる電力ネットワークが整い、また、地域ごとに資源配置、電力ニーズに応じるネットワークが形成される」と語りました。 「CRI」より 2006/06/09 |