中国発展研究基金会はこのほど、北京で「中国発展報告2007:発展過程における貧困解決」と題した報告書を発表し、中国の農村部における貧困人口が1978年の2億5000万人から、現在は2000万人にまで減少し、貧困発生率も78年の31%から2.5%に低下したとの統計を明らかにした。 報告は、中国が過去に農村の一部地域で行った開発式貧困対策が効果を収め、農業税の撤廃などによる農民優遇政策が低所得の農家に利益をもたらしたと指摘。今後は開発式貧困対策の方向性を生産性開発から人材開発に改め、教育、就業訓練、健康保障などの措置を通じ、人的資源のレベル向上を図ることが貧困解決の有効な手段になると指摘した。同時に社会保障制度も貧困撲滅に向け重要な役割を果たすとした。 「人民網日本語版」2007年9月28日 |