今年末までに都市部の「零就業家庭(働いている人が一人もいない家庭）」を基本的に無くし、少なくとも家庭内の1人が就職出来るような状況を達成するため、「零就業家庭」への支援活動が全国的に展開されることとなった。

長年の努力の結果、中国における就業能力の高い失業者の多くは再就職ができた。現在再就職が決まっていないのは、主に一般的な政策では解決が困難な「零就業家庭」など。一部の地域では2004年から、「零就業家庭」への専門的支援を行っており、全国の18省（自治区?直轄市）で「零就業家庭」対策を重点とする政策?措置が採られた。

労働社会保障部の張小建副部長は、「職を見つけるのが第一歩、さらに重要なのは、安定した職に就くこと」と述べる。張副部長は「零就業家庭」に対し、系統的なサポート?扶助政策を行っていくことを明らかにした。職業を紹介するほかに、社会保険や職場からの補助金制度、青年に対しては育成?実習補助金制度などを実施、就業と社会保険を連動させる。

「零就業家庭」の動的変化を考慮すると、動的管理が可能で、新たな「零就業家庭」を直ちに解決できるような長期的メカニズムが必要となってくる。張副部長は、今後は資金の投入を増やし、「零就業家庭」を発見次第、直ちにサポートし、解決できるような追跡サービスを行うとしている。

「人民網日本語版」2007年6月3日