6月5日、「南海一号」沈没船を引き上げる大型ケーソンが、堆積した土砂の下10.5メートルのところに到着し、後3日間で土砂の下12メートルの所定の位置に着くと見られている。 「南海一号」の土砂を整理している時に、鎏金竜模様の純金の腕輪が発見されたが、「南海一号」沈没船の外側で、考古学作業者はまた同じ大きさの200グラムの腕輪を発見した。この二つの腕輪は対をなしている可能性が大きいとされる。 海底から引き上げられた磁器 広東省考古研究所の魏峻博士によると、現在、水中から引き上げられた文物を統計したところ、約500点、370種類のものがある。同じ種類のものが複数件あるケースもある。これらの文物は海上のシルクロードの研究には非常に完璧な実物の資料となるものであり、その中に含まれている考古学の情報と歴史学の情報は非常に豊富で、文物の考古学的研究、航海史、外交史の研究にとってパーフェクトなものであると見られている。 一方、「水晶宮殿」のアーチ形の鉄鋼構造もすでに出来上がっている。工事を担当している会社によると、今月10日、アーチ形の鉄鋼構造は木の板を据え付け、そのあとで、コンクリートを流し込み、7月15日までに「水晶宮」の全体的築造物、防水などの工事を完成し、「南海一号」が「水晶宮殿」におっぽり入ることになる。 「チャイナネット」2007年6月7日 |