香港の祖国復帰10年らい、香港と大陸部との交流がますます盛んになり、香港への個人観光開放政策の恩恵で、大陸部からの観光客数が激増している。また、気前よくお金を使う大陸部の観光客は、香港での最も強い消費力を持つ存在となり、香港の観光業及び経済の発展を力強く後押ししている。 2003年に大陸部のいくつかの都市の住民の香港への個人観光が認められていらい、大陸部からの観光客数は10倍も増えた。今では、49の都市の住民の香港個人観光が認められており、延べ2億6000万人が香港観光に出かけている。中国銀聯のレポートによると、観光業はすでに香港経済が安定、繁栄するための主な推進力の一つとなっており、大陸部の観光客が落としていく観光収入は総収入の3分の1を占めることが明らかになった。 2001年から2006年まで、香港への観光客数は1373万人から2525万人に増加したが、大陸部からの観光客数は445万人から1360万人に激増した。香港の観光収入は2001年の618億香港ドルから2006年の1194億3000万香港ドルに増えたが、大陸部の観光客が落としていく観光収入は2001年の158億香港ドルから2006年の397億香港ドルまで急増し、総増加額の4分の1をも占めている。 大陸部の観光客たちは香港でお金を惜しむことなくショッピングを行い、特に大陸部のゴールデンウィークには、香港の商業施設はいずれも大陸部からの観光客でいっぱいになる。そのため、ゴールデンウィークは新年とクリスマスに次ぐ新たな消費シーズンとなり、多くの商業施設は、ゴールデンウィークを年間のセールススポットとし、さまざまな企画を打ち出して大陸部からの客を引きつけている。 また、恩恵を被っているのは小売業だけでなく、不動産業も追い風に乗っている。大陸部の富裕層の人たちは観光のついでに、不動産、とくにデラックスな住宅をも購入している。 なぜ大陸部の観光客が香港ショッピングにこれほど強い意欲を示しているのかといえば、経済成長や人民元の切り上げなどの理由のほか、香港で売られているブランド品の品質に対する高い信頼度もあげられる。 香港理工大学の研究レポートによると、大陸部からのお客さんは香港の小売業を信頼しており、うっかりしてニセモノを掴まされる可能性は低いと見ている。それが原因で、香港の宝石業界は大陸部の観光客の間で一番人気があり、買い物も他の国の観光客より多額である。 「チャイナネット」2007年6月22日 |