先ごろ一時期に鉄鉱石の輸入量が急増したことから、港湾には過剰な在庫が生じ、企業の在庫も大幅に増加した。このため商務部は鉄鉱石輸入の秩序規範化と公平な競争の促進を目指して、対応措置を取った。同部対外貿易司の責任者が13日明らかにした。 同責任者によると、今年初め、ごく一部の海外サプライヤーが、長期的貿易取り決めの協議に参加する一方で、中国市場に向けて高値でスポット商品を売りさばき、世界公認のルールに背いただけでなく、すでに形成されている二国間の長期的協力メカニズムにも影響を与えた。中国鋼鉄企業の団体抗議を受けて、同部対外貿易司はスポット商品の輸入検査における臨時の技術的措置を採用した。 同責任者は「現在、採用した措置が基本的に予想通りの効果を上げている」と話す。こうした状況をふまえて、同部はこのほど現行の管理措置に対する調整を行った。主な内容は次の3点。 (1)自動輸入許可管理制度の規定に基づき、企業の輸入申請を受理した日から10営業日以内に、自動輸入許可証を発行する。 (2)鉄鉱石の輸入数量、輸入価格、輸入先国などのモニタリングや分析を引き続き強化し、高値の投機売りや市場秩序を混乱させる行為を防止して、公平な貿易秩序を維持し、保護する。 (3)環境を汚染し、資源を浪費するとして、国が淘汰を命じている小型高炉への、企業からの鉄鉱石供給を防止する必要がある。 同責任者によると、同部は中国の自動輸入許可管理制度の規定および世界貿易機関(WTO)ルールに基づき、鉄鉱石輸入に対するモニタリング?分析を引き続き強化するとともに、直ちに企業に情報サービスを提供し、輸入経営秩序を一層規範化するなどして、鉄鉱石貿易の健全な発展を促進していく方針だ。 「人民網日本語版」2006年3月14日 |