「中国の船舶ベスト10」の授賞式が13日、北京の人民大会堂で行われた。中国国防科学工業委員会、交通部、中国造船工程学会、中国船舶工業業種協会などの14の部門からなる選考委員会によって選出された「中国の船舶ベスト10」は、新中国成立以来の船舶工業の革新の成果を集中的に具現したものである。その内訳は次の通り。 中国最初の自主的に設計?製造した1万トン級の遠洋船舶である「東風号」。当時の中国の船舶設計?製造レベル及び船舶関連の生産能力をよく具現したもので、1万トン級以上の大型船舶の量産のための基盤を打ち固めた。 中国の第一世代のミサイル駆逐艦である済南艦。済南艦の開発?造艦は、駆逐艦の設計と造艦がこれまでの他国のものを模倣するやりかたから自主的に設計?製造するやりかたへの転換を意味し、中国の駆逐艦の発展史において一里塚としての意義を持つものである。 中国最初の大型多目的遠洋総合調査船である向陽紅10号。中国が自主的に設計?製造した最初のヘリコプター搭載可能の多目的の大型総合調査船であり、世界のすべての海域で航行することが可能で、中国の宇宙科学と海洋科学の発展のために大きな役割を果たしてきた。 中国最初の国際基準に基づいて製造された輸出向けの船舶である長城号。改革開放以来、最初の国際基準に基づいて製造された大型輸出向けの船舶として、国際市場への進出を果たし、中国の船舶輸出の幕開けとなった。 中国の第一世代の弾道ミサイル原子力潜水艦。その設計と製造の成功は、中国の海軍の軍備にとって戦略的な突破であると見られている。 中国最初の自主的に設計?製造された浮き式の原油採掘?貯蔵船である渤海友誼号。原油加工施設、海上貯蔵タンク、原油配送端末などの機能を一体化した海洋石油開発の重要な施設として、中国の浮き式原油生産?貯蔵船の設計と製造のゼロの突破であると見られている。世界で初めて結氷している海域で運用されることから、中国の船舶工業の海洋プロジェクト分野における一里塚としての意義を持つものである。 中国の新型通常潜水艦。中国の艦艇武器装備研究開発の最新成果の集大成であり、中国の通常艦艇の設計と製造の面での新たな突破を具現するものである。 ミサイル駆逐艦のハルビン艦。中国の第2世代のミサイル駆逐艦であり、90年代初頭の中国の水上艦船武器装備の最高レベルを代表するものであり、中国海軍はこの駆逐艦で太平洋の向こう側の諸国への歴訪を初めて実現したのである。 「海上の科学城」と呼ばれた宇宙観測船遠望3号。中国が自主的に設計?製造した新型宇宙観測船であり、衛星、宇宙船などを指揮したり、コントロールしたり、測量したりする機能をもっており、中国が世界で四番目の宇宙観測技術を有する大国となったことを意味するものであり、中国の航空事業の発展のうえで大きな役割を果たした。 中国最初の30万トン級の超大型タンカーであるドルワ号。世界の先端レベルに達したもので、中国のこの分野における「ゼロの突破」を実現した。 「チャイナネット」2006年3月28日 |