アメリカのポールソン財務長官はこのほどアメリカ国会参議院銀行委員会の席上、アメリカの経済もアメリカ国民も対中貿易によって受益しており、昨年末に成功裏に開催された第1回「中米戦略経済対話」も、中米貿易関係の良好な発展を大いに促すものとなっていると語った。

現在、中国はアメリカにとっての4番目の輸出市場となっており、ここ10年来、アメリカの対中貿易の伸び率は350％を上回り、他の国?地域に対する貿易の伸び率の6倍となっている。?中国経済の健全かつ安定的な成長は、米中両国の人々ひいては世界経済にとって極めて重要なことである。中国のより広はんな構造改革の前進は、米中両国の貿易のバランスにとって重要な意義を持つものである?とポールソン財務長官は語った。

人民元レートの調整は著しい成果をあげている

また、ポールソン財務長官は人民元レートの調整を高く評価した。「われわれはずっと中国政府に対して、より弾力性のある人民元のレート調整及びより広はんな市場改革を積極的に促しており、現在、中国政府はすでに著しい成果をあげていると見ている。」

2005年7月から、中国政府は人民元レートの形成メカニズムの調整に着手し、2006年7月から、人民元の切り上げのスピードが速められ、前年度の3倍以上になっている。また、かつて政府が主導していた外貨取引業務は今ではほとんど商業銀行によって進められており、中国も一連の新たな金融商品を導入して、外貨のリスクに備えることになった。そのほかに、中国政府は人民元レートの大幅な変動をも認めることになった。「中国における人民元レートの調整は中米両国にとっても重要なことである。今後は中国は構造改革に力をいれなければならない」とポールソン財務長官は語った。

「中米戦略経済対話」メカニズムが双方の経済面における問題の最大限の解決を促進

中米両国の間には、国の安全、経済貿易及び環境保全など多くの分野における共同の戦略的利益が存在している。両国の将来の経済関係をよりよく改善していくため、ブッシュ大統領と胡錦涛主席は「中米戦略経済対話」メカニズムの構築について合意した。「これはいいかげんにその場をごまかすことではなく、双方が最も関心のある経済問題について真剣かつ突っ込んだ討議を行うことである。このメカニズムは、両国のトップが対話と協議を通じて経済問題を解決するための史上初めての有益なプラットフォームを築き上げている」とポールソン財務長官は語った。

?チャイナネット?2007年2月5日