世界言語監督機構が発表したレポートによると、英語はこれまでにない大きな変革を経ている。その原因は、グローバル化を背景として、チングリッシュ(中国風の英語)の強烈なインパクトを受け、新語を次々と受容し続けている英語は、すでに世界的範囲で混成語と化かすようになっている。 現在、英語を学んでいる中国人の数は約2.5億人とも言われる。日ましに向上する中国の影響力のもとで、中国の人々は日々英語の新語を作り出していると言ってもよい。同レポートによると、「好久不見」(「久しぶりですね」という意味で、「Long time no see」と英語に訳されている)、広東語の「ヤムチャ」から直訳されたdrinkteaなど、中国語から一字一句と借り受けたチングリッシュは標準な英語のフレーズとなっている。より多くのチングリッシュは現れるやネットで流されることになり、英語の単語帳が膨れ上がるのは必然的なことと見られている。 世界言語監督機構のパヤーク会長は「経済が急成長を遂げている中国は、国際英語(英米の英語を規範とするのではなく、まさに世界の非英語使用者による国際コミュニケーションのための新英語)に対する影響は英語を母語とする国々のそれよりも大きなものとなっている」と語った。1994年に国際英語界に取り上げられるようになってから、国際英語に対するチングリッシュの貢献率は5%から20%へと飛躍し、他のすべての言語を上回るものとなった。新しい単語やフレーズは、英語を母語とする人々にとって、説明しなくても理解できるようになった。 専門家たちによると、中国語と英語の間の翻訳は確かに難しい、ということである。なぜなら、いかなる漢字を訳す際にもいくつかのオプションがある。英語の実用性と中国語のあいまいにより、訳されたものは双方にとって理解できないことになる可能性もある。一方、理解できない誤訳は、国際英語のニュアンスを変えつつある。チングリッシュが受け入れられるとともに、英語に対する人々の見方も変わり、人々の思考様式がより豊かなものとなっている。なぜなら、中国語での思考はたしかに異なっているからであろう。 いまや、英語を習っている中国の人々の数は、20世紀60年代に全世界の英語使用者の総数を超えるものとなった。向こう7-10年間に、この数は倍増することになるかもしれない。「国際英語のシステムが崩れるなら、チングリッシュ語派は最も際立った分枝となるであろう」と見られている。 「チャイナネット」 2007年2月9日 |