中国のハイテク産業は急速な発展を遂げており、すでに経済発展の中で最も活力ある先導的な支柱産業となっている。しかし、先進諸国と比較すると、中国のハイテク産業は規模、市場、技術競争力、労働生産率などの面でなお大きな差があり、さらに大きな発展空間を残している。 中国のハイテク産業の発展には以下の4つの特徴がある。 1、生産規模が絶えず拡大し、経済成長に対する影響が持続して増強されている。 統計データによると、1995年度以降中国のハイテク産業の総生産額は年平均23.9%のスピードで成長しており、2004年度には2兆7769億元に達している。ハイテク産業増加額の年平均伸び率は21.9%で、2004年度には6341億元に達し、全体規模は10年前の6倍近くになっている。ハイテク産業総生産額の全国製造業総生産額に占める比率は1995年度の8.4%から2004年度には15.8%に上昇している。ハイテク産業の中国経済発展に対する影響は日増しに大きくなり、ハイテク産業増加額がGDPに占める比率は1995年度の1.8%から2004年度には4%に上昇している。 2、投資総額が持続的に増加し、投資構造に変化が生じている。 2000年以降、中国のハイテク産業固定資産投資額は年平均34.5%増加し、2004年度には1790.5億元に達している。同期の製造業固定資産投資増加率は40%、全国平均固定資産投資増加率は27%前後であった。業界別に見ると、ハイテク産業の中の電子及び通信設備製造業が投資者にとって最も魅力的な業界で、投資総額の半分以上を吸引している。その次が医薬製造業、特に化学薬品製造で、その高利益率が投資総額の14.5%を吸引しており前途は明るい。登録企業の類別から見ると、国有及び国有ホールディングスと三資企業の投資方向は異なっている。三資企業の投資は電子及び通信設備製造業が重点で、その投資の76%を占めているのに対して、国有及び国有ホールディングスは投資総額の41.6%を医薬製造業に、37.3%を電子及び通信設備製造業に投資して両業界をサポートし、その次が10.3%を占める航空機宇宙飛行船製造業となっている。 3、労働生産率が絶えず向上しているが、新増資本増加率は下降している。 2004年度の中国ハイテク産業労働生産率は1995年度比5倍の10.8万元/人に達し、製造業平均レベルより2.7万元/人高くなっている。しかし、ハイテク産業の中の異なる業種間の労働生産率の格差は大きい。最高なのはコンピュータ及び事務設備製造業で14.8万元/人、次が電子及び通信設備製造業で11.1万元/人である。これに対して、医療設備及び計器製造業と航空宇宙機器製造業の生産率はあまり高くなく、甚だしい場合は製造業の平均レベルより低い。1999年から2004年までの中国ハイテク産業の新増資本増加率(増加額と固定資産投資額の比)は下降趨勢にあり、2004年度は3.54:1で1999年度の5.16:1のレベルより低く、同期製造業の新増資本増加率の弛まぬ上昇趨勢とまったく相反しており、ハイテク産業は製造業の資本増加の優位とは逆に減衰している。 4、利益は継続して向上しているが、全般的な収益率は楽観視できない。 2004年度の中国ハイテク産業利益額は前年比28.2%増の1245億元である。しかし、ハイテク産業の内部各業種は技術的進歩状況、市場需要状況、マクロ経済政策などの影響を受け、利益増加率は極めて不安定である。 「チャイナネット」2007年3月21日 |