福州パンダ研究センターは、福州市西端にある大夢山のふもとのきれいな西湖の隣である。敷地面積は5ヘクタールあり、世界の稀少動物であるパンダを飼育している他に、熊やアライグマなど熊類動物も飼育している。福州パンダ研究センターは北京とパンダの故郷である四川省を除くと、中国東南沿海地域では唯一パンダを研究しているところであるだけでなく、パンダに関する関心を高め、知識を普及する目的であるレジャーランドが併設している。そのためセンターはパンダをはじめ動物の研究、飼育、レジャーと総合施設として有名である。 福州パンダ研究センターでは、現在4頭のパンダが暮らしている。青青(チンチン25才、雌)、巴斯(バス21才、雌)、四号(スーハオ16才、雌)、小青(シャオチン12才、雌、青青の娘)の4頭。 これ以外にもセンターは、1991年に『最後のパンダ』というドキュメンタリーの撮影を企画し、 四川省臥龍パンダ繁育研究センター、成都パンダ繁育基地、成都動物園、北京動物園、武漢動物園等と協力して、上海科学教育映画製作所と福州映画製作所が10年間をかけて、2001年に撮影を完成させた。この映画は世界で唯一パンダを扱う科学教育映画である。福州パンダ研究センターは『最後のパンダ』の所有権を持っており、貸し出しをしている。 センター敷地内には、“パンダ館”、“レッサパンダ館”、“熊のエリア”、“パンダ博物館”、“パンダ劇場”、“パンダ芸術館”“夢山チョウチョウ園”、“警察犬園”及び“パンダ山荘”からなる。センターは、独自の科学的な調教方法を駆使している。またパンダの繁殖研究、クローン研究及び科学普及教育にも積極的に取り組んでいる。
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