密雲県古北口長城
時間:2012-11-15 16:03作者:中国旅行玄人閲覧数:
古北口長城は中国長城史に最も完備している長城体系です。密雲県古北口鎮東南に位置して、北京より120キロ離れて、北斉時代から造営が開始、現存する長城の大部分は明代の修復です。北斉長城と明長城と構成して、臥虎山、蟠龍山、金山嶺、司馬台を含みます。古くより北京の門戸として関所がおかれた古北口を守る長城で、自然のままの姿で保存された観光地化されていない長城として知られています。古北口長城は山海関、居庸関の間の長城関所で、遼東平原と内モンゴルから中原地域へ行く要塞で、史上に戦略上の要地です。特に遼、金、元、明、清の朝代には、古北口に関連する戦役はしばしばありました。
全長40キロ以上の古北口長城は現在に敵楼143基、烽火台14基、関所16基、水門長城3箇所、関所6箇所、今赤には有名なのは北斉長城の大花楼烽火台、古北口長城の最高点望京楼、姉妹楼長城、仙女楼、将軍楼、水楼水関遺跡など。古北口長城の付近には三眼井、御封井、司馬台天池、楊令公廟、薬王廟、財神廟などの観光場所があります。毎年の旧暦の九月十四日ここには薬王廟廟会を行います。
北斉天保六年(555)に、西河(今の陝西楡林河)から山海関まで計1500キロ建築しました。この中には古北口は重要な関所となっています。金代、元代には増築したことがあります。明洪武十一年(1378年)関城、関所、烽火台などの要塞を増築して、関所の門2重増築、一重は長城の関所の入り口に建て、「鉄門関」と称されて、一騎一車だけ通り、もう一重は潮河の上流に建て、「水門関」と称されて、現在は遺跡だけ残っています。隆慶元年(1567年)戚継光、譚綸は山海関から居庸関までの長城には大規模に改築し、古北口長城には修繕されました。望京楼はこの区間の最高点、海抜986メートルです。
1933年古北口抗戦はここで発祥して、360人戦死、遺体は古北口長城の麓に合葬しました。
古北口長城は臥虎山、蟠龍山、金山嶺、司馬台から構成します。
臥虎山長城
密雲県に位置して、古北口長城古北口鎮河西村にあり、海抜665.2M、明洪武八年に建造。全長13.6キロメートル、敵楼20基、臥虎山の山頂は司馬台より広めて、北は山、南は河、東、西は長城。主峰を上がると四方八方を見渡します。東にある霧に霞んでいる霧霊山、西は延々としている蚂蟻嶺、南は鏡に如く密雲ダム、北は塞外の桃山。臥虎山の付近にある遺跡は令公廟、太平廟、鉄門関、万寿山、野猪嶺、呂祖廟、柳林営などがあります。
臥虎山長城の北には明長城の唯一の烽火台奇観です。北にある姉楼が高くて、南にある妹楼が低くて、二人の少女のように見えます。呂祖廟は万寿山の山頂にあり、東は潮河を望んで、西は臥虎山、北は長城です。乾隆三十五年(1770年)、乾隆は古北口を経由、承徳へ行って途中には呂祖廟で長城風景を鑑賞、憩いのために、「万寿亭」に改名しました。三十六年(1771年)、乾隆はここで母後の誕生を祝いのために、「万寿寺」と改名しました。
蟠龍山長城
「燕京の門」といわれた密雲県古北口鎮に位置して、古北口鎮には臥虎山、蟠龍山、司馬台があります。北京北西約100KM、司馬台長城と卧虎山長城の間に位置し、開放されている長城の中で唯一まったく修復されずに公開されている区間です。明代長城の以外には、北京市で最も古い北斉長城があり、1680年建てた古御道、楊令公廟(1025年)と金泰和五年(1205年)の三眼井、そして神秘な伝説が伝えている楊七郎墳。1934年国民党軍事委員会北平分会は古北口長城抗戦で戦死した人を記念するために、「古北口戦役陳亡将士公墓」を建造しました。全長は約5KMと短めですが、歴史上最も多く戦いの場となった長城といわれています。二十四個の望孔がある二十四眼楼、司令塔が置かれていた高台にある将軍楼、寡婦楼などが有名です。二十四眼楼以降は軍事禁止区域となり進むことはできません。南側には、北京市で最古の長城、北斎長城があります。
金山嶺長城
河北省承徳市灤平県に位置して、北京市密雲県と隣接して、北京市内より130キロ離れて、明朝の名将戚継光が率いた軍隊が、万暦6年(1578年)と万暦7年(1579年)に築きあげたものです。建築技術が遅れた明代には燕山山脈でこのような大工事を造るのは人間の知恵と力を示す傑作です。この区間は万里の長城の粋といわれて、障墻、文字磚、擋馬石は金山嶺長城の三絶と称されて、撮影者のパラダイスとなっています。「世界文化遺産」に登録。金山嶺長城は西の古北口関所から東は望京楼まで続いています。全長10.5キロ、沿線には関所5箇所、望楼67箇所、烽火台3箇所があります。軍事防護体系が完備です。
1992年11月15日、台湾のアクション俳優、柯受良(ブラッキー・コー)がバイクで金山嶺長城を飛び越えました。
司馬台長城
司馬台長城は金山嶺長城の東部の古北口鎮司馬台村の北、北京市内から北東に約120キロ離れた郊外に位置し、城壁は「奇」、「特別」、「険し」と知られています。司馬台ダムはこの区間の長城を東、西に分けました。東は望楼16箇所、西は18箇所あります。明代からそのままの険しい姿と雄大さを残す長城です。敵楼の間隔は僅か140M、非常に壮麗です。最も有名なのは第15楼「仙女楼」と第16楼の「望京楼」で、望京楼は最も高い場所にあります。勾配が最も急なのは、第14楼の「天梯」で85度あると言われています。第18楼の「将軍楼」はすばらしい麒麟のレリーフがあります。現在は第12楼までしか見学できない。長城のふもとには司馬台ダムでも、湖でボートや釣りも楽しめます。望京楼は海抜千メートル以上の峰に修造、北京を遠望できます。
蟠龍山長城
臥虎山長城