墨子(Mo Zi)
時間:2007-08-08 00:00作者:閲覧数:
【墨子】春秋戦国時代初期、一説にBC. 468ころ~BC. 376頃
墨子は諸子百家の一つ、墨家(ぼっか)の始祖である。
一般に姓は墨(ぼく)、名はテキと言われ、墨テキとも呼ばれる。異説では、墨は学派の名前であるとも、顔が黒かったからとも、入墨(いれずみ)を施(ほどこ)された賤民に由来するとも、大工の棟梁の子供でその墨縄(すみなわ)に由来するとも言われている。英語では"Mo-tzu(墨子)"と中国音そのままである。生れも一般には魯(ろ)と言われているが、宋(そう)または楚(そ)の国の人ともされる。生没年は不祥。
初め儒家(じゅか)(孔子の教え)を学びましたが、儒家の仁(じん)は血縁による差別愛であるとして、兼愛(博愛平等)、非戦(平和)、交利(相互扶助)を唱(とな)えた。
著書は名前と同じ『墨子』で15巻71編あったそうですが、現在は53編が伝わっている。
墨子の十大主張である尚賢、尚同(賢者への絶対服従)、兼愛、非攻(侵略戦争反対)、節用、節葬(葬儀の簡素化)、天志、明鬼、非楽(音楽廃止)、非命を10論23編に説いている。
また経編、経説編などは別墨と呼ばれ、論理学的、哲学的なものの考え方を、備城門編などでは築城術、守城法などを科学的、合理的に記されている。