道教

時間:2010-11-13 14:54作者:chinaviki閲覧数:

太極図道教 (どうきょう)。道家、道学ともいわれる。道(タオ)―宇宙と人生の根源的な真理の世界―の不滅とそれに一体となるべく修行し煉丹術を行い、不老不死の霊薬、丹を煉り服用し仙人になることを究極の理想とする。

【道教起源】

道教とはどのようにして現在のような宗教的思想体系になったのか、殆ど不明である。しかし、現在でも台湾や東南アジアの華僑、華人の間ではかなり根強く信仰されている、その「道」(タオ)という概念は20世紀後半からは西欧の思想家たちに多大な影響を与えた。 道教の発生は、中国古来の巫術もしくは鬼道の教を基盤としている。その上に、墨家の上帝鬼神の思想信仰、儒教の神道と祭礼の哲学、老荘道家の「玄」と「真」の形而上学、さらに中国仏教の業報輪廻と解脱ないしは衆生済度の教理儀礼などを重層的、複合的に取り入れてできあがった物であろう。隋、唐、五代の時期に宗教教団としての組織と儀礼と神学教理とを一応完成するにいたった。

 【道教の教え】

道教とは、「道の教え」の意味である。広義と言えば、「従うべき聖人の教え」という意味で、この語(道教)は使われる。この場合儒教や仏教を指すこともある。もうすこし狭くは「『老子』や『荘子 (書物)』の中で述べられているような道の教え」「老荘」と言う意味で使われる。そして、この「老荘」と密接に関連して、「紀元後五世紀に歴史的に形成された道教」という意味でもこの語は使われる。 「老荘」と、「紀元後五世紀に歴史的に形成された道教」は伝統的な中国では道家と呼ばれ、道教と道家は同じものを指すと言われている。道(タオ)は、自然とか無為と同義とされ、また陰陽の思想で説明される。道は真理であり、無極、また太極とか太素と呼ばれる。これらの思想は、太極図で示される。