客家語(ハッカご)
時間:2007-08-08 00:00作者:閲覧数:
客家語(ハッカご)は、客家人が使用する中国語の方言である。主に広東東部、福建西部、江西省南部の山間部に分布するが、四川省、広西チワン族自治区などの省区や海外の華僑?華人にも多くの話者がいる。推定使用者人口は、5500万人くらい。
客家は唐代?宋代に南下したため、客家語も唐代?宋代の中国語の特徴を良くとどめている。
客家語には入声を含む5つまたは6つの声調がある。
日本の漢字音の多くは唐代?宋代に伝来されたため(cf.漢音?唐音)、客家語の発音との類似が見られる。例えば、客家語の数字の数え方は「一 it5、二 nyi4、三 sam1、四 si4、五 ng3」である。
多くの居住地において、少数派となっていることが多く、周囲の言語?方言と比べて影響力が低いことから、語彙を借用することがよく行われており、地域差がある。例えば、マレーシアの客家語ではマレー語、台湾の客家語では閩南語、広東省の客家語では広東語からの借用語が多く見られる。