壮族 (チワン族)

英語名称：Zhuang
人　口： 1550万人超
言　語： チワン語。南北二大方言に分かれる。
文　字： 漢字。
信　仰： 仏教、道教、キリスト教とカトリック教の影響がある。
主な生活地域：広西チワン族自治区、雲南省の文山チワン族ミャオ族自治州に集中居住するほか、広東省、湖南省、貴州省、四川省などにも散在している。チワン族は少数民族の中で人口の最も多い民族である。
民族発展歴史：
　チワン族は中国の少数民族の中で人口の最も多い民族であり、中国嶺南地区（広東・広西の地を指す）の原住民族として長い歴史を持っている。数万年前の頃から、チワン族の祖先たちはすでに中国の南方で生活していた。春秋戦国の頃は百越の一部であった。宋朝以降においては、「僮」、「土」などの呼称で史書に記載されている。各地のチワン族の人たちは20余りの自称をもち、新中国の成立後に「僮」に統一した。1964年に、周恩来総理の提案により、「壮」に変えた。チワン族の人たちは主に農業に携わり、米やトウモロコシの栽培を主とする。
　木造の干蘭（高床）式住居はチワン族の伝統である。女性は刺繍に長じ、チワン錦織はチワン族の伝統的な工芸品であり、誇りを持っている。
主な年中行事は大王祭と夏の中元節や秋の中秋節である。チワン族の人たちは歌が好きで、チワン族の村は「歌の海」と称えられている。