徳昂族(トーアン族)

時間:2007-08-08 00:00作者:閲覧数:
徳昂族(トーアン族) 英語名称:De'ang
人 口: 約2万人
言 語: トーアン語。納盈、布雷、若買の三つの方言に分かれている。漢語とタイ族語も通じる。
文 字: 漢字
信 仰: 小乗仏教
主な生活地域: 雲南省尊西県三台山と鎮康県軍弄。
民族発展歴史:
  トーアン族は中国南西部の長い歴史をもつ少数民族の1つであり、古代の濮人をルーツとし、哀牢と密接な関係がある。紀元前2世紀頃に、怒江両岸一帯に居住し、かなり早くから保山、徳宏一帯の開発にたずさわった民族である。史書に記載されている茫蛮部落はトーアン族の祖先であり、隋・唐の時代に「茫蛮」、「橡子蛮」、「望苴子蛮」と呼ばれ、前後して漢、晋王朝および南召、大理国に従い、元代以降タイ族土司所属の民になったこともある。トーアン族の圧倒的多数はジンプォ、漢、リースー、タイ族などの民族とともに生活し、主に農業生産に従事している。昔から、お茶を飲むことはトーアン族の好みであり、そのためお茶の栽培に長じ、どの家にも茶の木がある。以前居住地区でその他の民族の差別を受け、見下されていたが、解放後こうした状況は改められ、その他の民族と同じような平等の地位を保っている。解放後パラウン族と総称された。この民族の要求の下で、1985年9月、国務院の認可を経てトーアン族と改称された。