楊貴妃墓
悲劇のヒロイン楊貴妃の墓
概況:
楊貴妃墓(楊貴妃墓博物館)は、陕西省咸陽市興平市の馬嵬坡(馬嵬街道)に位置する、唐の玄宗皇帝の寵妃・楊玉環(楊貴妃)を祀る墓所であり、歴史的に有名な「馬嵬兵変」の現場です。西暦756年、安史の乱の最中、都を落ち延びる玄宗皇帝一行がこの地に至った時、憤慨した将兵たちが宰相楊国忠を殺害し、その妹である楊貴妃の処刑も要求しました。玄宗皇帝はやむなく貴妃に死を賜り、その生涯は38歳で幕を閉じたと伝えられています。その後、757年に玄宗皇帝の命により改葬されたとされるこの墓は、現在は半球形の墓塚が青磚で覆われた姿で保存されており、その真実は衣冠塚である可能性も含め、今も多くの謎に包まれています。園内には歴代の詩碑が並び、白居易の『長恨歌』に代表されるように、この悲劇は後世まで多くの文人の詩情をかき立ててきました。現在は省級重点文物保護単位に指定され、国家AAA級観光地として整備されています。
見所:
園内の中心に建つ、青磚で包まれた半球形の墓塚です。かつては「貴妃粉」と呼ばれる土が美女を創ると信じられ、参詣者が土を持ち帰ったため保護のために磚が巻かれたという伝説があります。
墓塚を囲む東西の回廊には、唐の時代から近代に至るまで、林則徐や于右任など歴代の文人や名士がこの悲劇を詠んだ詩文を刻んだ石碑が38基並び、歴史の重みを感じさせます。
墓園の後方の高台には、高さ約5.8メートルの楊貴妃の漢白玉像が立ち、遠くを眺めるその姿は物憂げです。
園内の献殿は「唐代婦女生活展」の展示室として利用されており、唐代の女性の生活や文化を紹介する文物を見学できます。
園内には「長恨歌画廊」や「望都亭」、「太真閣」などの建築物もあり、唐代の建築様式を偲ばせる景観が広がっています。
入場料:
大人:ハイシーズン 45元、ローシーズン 27元(情報により変動あり)。
学生(大学生以下)、65歳~69歳の高齢者、現役軍人(要証明書提示)は半額となります。
身長1.2メートル以下の児童、70歳以上の高齢者、障害者、現役軍人・傷病軍人は証明書提示で無料。
営業時間
通年:8:30 〜 18:00(最終入場は閉園30分前が目安です)
アクセス
住所:
陝西省咸陽市興平市馬嵬街道西(馬嵬坡)。
公共交通機関:
西安から訪れる場合、西安城西客運站(城西バスターミナル)から興平市行きの長距離バスに乗車します。興平市到着後、市内バス1路に乗り換え、「楊貴妃墓」バス停で下車します。
または、西安城西客運站から宝雞北線行きのバスに乗り、「貴妃墓」バス停で直接下車する方法もあります。
旅のヒント
墓園は歴史的文化財保護区域です。静粛に見学し、石碑や展示物に触れたり、墓塚に登ったりすることはお控えください。
園内は石段や坂道がありますので、歩きやすい靴での来園をお勧めします。
見学には1時間から2時間程度を見込んでおくと良いでしょう。夏季は日差しが強い場合があるため、帽子や水分補給の準備があると安心です。
チケットは現地の窓口で購入できますが、混雑時を避けたい場合は、オンラインチケットプラットフォームでの事前購入も検討できます。
駐車場は景区前にありますが、土日や祝日は混雑することが予想されます。
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