烏蓬船

紹興は昔から「小橋 流水 人家」の風情で知られた江南の都市だ。町には運河が網の目のように走り、各ブロックが運河によって区切られ、そして運河によってつながっている。静かで豊かな紹興では、川に掛けられた小橋の上からも、運河沿いの小道からも、紹興芝居の舞台「社戯楼」の前でも、運河を行き来する水上タクシー「烏蓬船」を見ることができる。地元の人であれ、他の地方の人であれ、紹興と言えば、紹興酒とともに必ず烏蓬 船が頭に浮かんでくる。烏蓬船は紹興のシンボルと言っても過言でない。
紹興独特の水上交通手段である烏蓬船には、すでに1000年余りの歴史がある。真っ黒に塗られたその「蓬(帆)」からこう呼ばれるようになった。
烏蓬船は木造で、精巧につくられた船体は小さく、5-6人が乗るようになっている。船底が木の板で固められているため浸水は殆どなく、草で編んだゴザを敷いて坐ったり、横になったり、十分に寛ぐことができる。烏蓬船は船頭の2本の足に頼って前へ進む。船尾に坐った船頭は、手で櫂を取り、二本の足で船の縁についた櫂を漕いで舟を進める。つまり船を進めるとき、船頭は手足の両方を用いなければならない。小さな人力舟だが、時速10数キロメートルまで出せる。烏蓬船は、まるで江南の古鎮の運河を泳ぎまわる黒い魚のようだ。
中国語名:
乌篷船(wū péng chuán)
中国語名の読み方:
ウー ポン チュァン
英語名:
Wupengchuan

烏蓬船の写真

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