沈園

概況:
沈園は、中国浙江省紹興市の中心部、魯迅故里のすぐ東側に位置する、宋代の様式を伝える江南の名園です。もともとは南宋時代(1131-1162年頃)に越州の沈氏という富豪が造営した私邸の庭園でしたが、その名を不朽にしたのは、ここで繰り広げられた詩人・陸游とその元妻・唐婉(唐琬)の悲恋物語です。1155年春、偶然この園で再会した二人は、互いの胸中を詠んだ詞『釵頭鳳(さいとうほう)』を壁に記し、これが「越中第一名園」を「中国文学史上最も感動的な『愛情の記念碑』」へと変えました。その後、園は荒廃と再建を繰り返しましたが、1980年代から本格的な修復が行われ、現在は「古跡区」「東苑(愛情苑)」「南苑(連理園・陸游紀念館)」の三つのエリアからなる、総面積約57ムー(約3.8万平方メートル)の歴史文化公園として生まれ変わっています。園内には宋代の面影を残す「葫蘆池(ひょうたん池)」や「六朝井」が現存し、陸游が晩年まで訪れ詩を詠み続けたこの地は、今も「純粋な愛」を求める人々の心の故郷として訪れる人を絶えません。

見所:
「釵頭鳳」題壁の碑:陸游と唐婉が互いに思いを託した二首の『釵頭鳳』が刻まれた碑壁で、園の精神的中心です。旧壁のレプリカであり、この悲恋の全てがここから始まりました。
孤鶴軒:園内の中心的な建築物で、陸游が自らを孤鶴に喩えたことに因んで名付けられました。木造で重厚な佇まいが印象的です。
葫蘆池と春波橋:宋代から残る貴重な遺構である葫蘆池、そしてその上に架かる春波橋は、陸游が「傷心橋下春波緑、曾是驚鴻照影来」と詠んだ場所と伝わり、唐婉の面影を追い求めた詩人の思いが偲ばれます。
陸游紀念館(南苑・連理園):陸游の生涯と文学、そして沈園にまつわる歴史を詳しく紹介する施設です。「在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」の詩句に因む連理園もここに含まれます。
東苑(愛情苑):2000年に新設されたエリアで、「瓊瑶池」や「相印亭」など、愛情をテーマにしたロマンチックな景観が広がっています。
双桂堂:金桂と銀桂の二本の古木が植えられた静かな院落で、落ち着いた雰囲気を味わえます。

入場料:
大人:40元(昼間)
「沈園之夜」(夜間公演入場券):80元
※学生、シニアなどは割引制度があります。詳細は現地でご確認ください。
中国語名:
沈园(shěn yuán)
中国語名の読み方:
シェン ユェン
英語名:
Shenyuan
沈園の観光時間:
ハイシーズン(4月~10月):8:00 ~ 17:00 (最終入園 16:40)
ローシーズン(11月~3月):8:00 ~ 16:30 (最終入園 16:10) 「沈園之夜」公演時間:夜間(季節により変動、通常は19:00以降)
沈園へのアクセス:
住所: 浙江省紹興市越城区魯迅中路318号
公共交通機関: 紹興市内からは非常に便利です。 バス:路線バス「魯迅故里」バス停で下車し、徒歩約5分です。多くの路線が経由します。 地下鉄:紹興地下鉄1号線「魯迅故里駅」下車、4番出口から徒歩約10分です。 タクシー/レンタサイクル:紹興駅や市内中心部からも気軽にアクセスできます。
注意事項:
園内は陸游と唐婉の悲恋を偲ぶ静かな空間です。大声での会話や走り回るなど、他の来園者の迷惑となる行為はお控えください。 「釵頭鳳」碑や古い建築物など、文化財保護の観点から触れたり、登ったりすることは厳禁です。 園内は石畳や階段が多いため、歩きやすい靴での来園をお勧めします。 「沈園之夜」夜間公演に参加される場合は、昼間の入場券とは別途チケットが必要です。公演スケジュールは季節により変動しますので、事前に確認されることをお勧めします。 紹興は夏季は蒸し暑く、冬季は冷え込みます。 季節に応じた服装と、日除けや雨具の準備があると快適に過ごせます。

沈園の写真

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