デプン寺(哲蚌寺)

概況:
デプン寺(哲蚌寺)は、チベット自治区ラサ市の西郊、標高約3800メートルの根培烏孜山(ゲンペウツ山)の南斜面に位置する、チベット仏教ゲルク派(黄教)の大寺院です。1416年(明の永楽14年)、ゲルク派の開祖ツォンカパ(宗喀巴)の高弟であるジャムヤン・チョジェ・タシ・ペルデン(降央曲吉-扎西班丹)によって創建されました。その名はチベット語で「米聚(米の集積)」を意味し、山腹いっぱいに広がる白亜の僧房群が、遠くから見ると米を積み上げたように見えることに由来します。かつては僧侶数が1万人を超え、141の荘園と540以上の牧場を有する、世界最大規模のチベット仏教寺院として繁栄しました。ラサ三大寺(ガンデン寺、セラ寺、デプン寺)の一つであり、歴代ダライ・ラマが学び、五世ダライ・ラマが政権を樹立した「ガンデン・ポタン(甘丹頗章)」を擁するなど、ゲルク派において最も高い宗教的・政治的権威を有する寺院です。広大な敷地には、メインホールである「ツォチェン(措欽大殿)」を中心に、かつては7つあった学問院(ツァン)のうち4つの大ツァン(洛色林、郭芒、徳陽、阿巴)が今もその威容を誇っています。

見所:
ツォチェン大殿(措欽大殿):寺院の中心となる大経堂で、183本の柱を有する広大な空間には、8000人もの僧侶が同時に礼拝できると言われています。内部にはツォンカパの高弟であるジャムヤン・チョジェの銀製仏塔など、多くの貴重な文化財が安置されています。
ガンデン・ポタン(甘丹頗章):五世ダライ・ラマが建立した宮殿で、1642年からブータラ宮が完成するまで、ここがチベットの政教合一政権の中心地でした。その名は後にゲルク派政権全体を指す呼称ともなりました。
四大ツァン(扎倉):洛色林、郭芒、徳陽、阿巴の四大学問院です。それぞれが独立した教学体系を持ち、特に洛色林ツァンは最大規模を誇り、僧侶たちの活発な論議(辯経)の場として知られます。
展仏台(晒仏台):毎年チベット暦6月30日(雪頓節の初日)に、高さ30メートル、幅20メートルにも及ぶ巨大な釈迦牟尼仏のタンカ(仏画)が掲げられる聖なる舞台です。この儀式は、デプン寺の雪頓節のハイライトとして、多くの信者と観光客を集めます。
寺院の全景と眺望:山腹を埋め尽くすように建ち並ぶ白い僧房群の景観は、まさに「米聚」の名にふさわしい壮観な光景です。また、寺院からはラサ市街やラサ川を一望することができます。

入場料:
入場料は60元です。一部の情報では50元や55元との記載もありますが、近年の情報では60元が主流のようです。学生証などの割引については、現地でご確認ください。
中国語名:
哲蚌寺(zhé bàng sì)
中国語名の読み方:
ジョア バン スー
英語名:
Drepung Monastery
デプン寺(哲蚌寺)の観光時間:
ハイシーズン(5月~10月頃):9:00~16:00
ローシーズン(11月~4月頃):9:00~16:00
※情報源により多少の前後がありますが、多くの情報で9:00-16:00とされています。午後の時間帯(特に14:30以降)は一部の仏殿が閉まる場合があるため、見学は午前中から昼過ぎまでがおすすめです。
デプン寺(哲蚌寺)へのアクセス:
住所:
チベット自治区ラサ市城関区北京西路276号(西郊根培烏孜山の南麓)
公共交通機関:
ラサ市内から24番路線バスに乗車し、「哲蚌寺」バス停で下車します。バス停から寺院の入り口までは、上り坂を約1.5キロメートル(徒歩30~40分)歩く必要があります。
タクシーを利用する場合は、市内中心部から片道30~40元程度が相場です。寺院の山門前まで行くことができます。
バス停から寺院入口までは、地元の乗合いミニバス(5元前後)が運行されている場合もあります。
注意事項:
寺院は標高約3800メートルの高所にあり、見学には多くの階段や坂道を上ります。歩きやすい靴を履き、行動はゆっくりとし、高山病対策を心がけましょう。 寺院内では、礼儀として時計回りに回りましょう。仏殿内に入る際は帽子を脱ぎ、静かに参拝します。仏像を指差したり、許可なく写真を撮影したりするのは避けてください。 特に午後は僧侶たちの辯経(論議)を見学できる可能性があります(土曜日は休みの場合あり)。その際は静かに見学し、写真撮影は許可を得るなどマナーを守りましょう。 寺院内の売店や食堂は限られています。長時間の見学を予定される場合は、飲み物や軽食を持参することをお勧めします。 雪頓節(例年8月頃)期間中は、展仏儀式を見るために大変な混雑が予想されます。早朝から訪れる必要があり、人混みの中での移動や防寒対策に十分ご注意ください。

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