鴨緑江（おうりょくこう）

鴨緑江、ピンインはyā lù jiāng、中国の国境と北朝鮮を流れる川で、全長790.7キロメートル、流域面積は6.4万平方キロ、古くより朝鮮半島・中国大陸・満洲の接点として重要な河川でした。
中国吉林省東南、中国と北朝鮮の国境にある長白山(北朝鮮では백두산白頭山と言われる)の主峰の南にある長白山天池(標高2300m)から発祥して、西南へ流れていきます。吉林省の長白朝鮮族自治県、臨江市、集安市、遼寧省の丹東市、最後は渾江、虚川江、禿魯江などの支流を合流して遼寧省の丹東市の東港の付近から西朝鮮湾へに注いでいて、朝鮮第一の大河となっています。吉林省には575キロメートル、遼寧省220キロメートル、流域面積6.19万平方キロ、中国を流れる流域面積は3.25万平方キロです。鴨緑江の南岸は北朝鮮慈江道・両江道・平安北道です。川沿いの主な町としては北朝鮮側に慈城、満浦、楚山、新義州があります。
三国時代には中流域（現・集安市）に高句麗が丸都城を置きました。高麗王朝末期に朝鮮王朝太祖の李成桂（イ・ソンゲ）が政府に反旗を翻したのは鴨緑江の中州、威化島でした。朝鮮王朝は鴨緑江をその領域の北界としました。
日露戦争時には日本軍とロシア軍が激戦を繰り広げた（鴨緑江会戦）。また、朝鮮戦争時には北朝鮮軍を支援する中国軍が鴨緑江を越え、国連軍が両国を結ぶ鴨緑江沿いの要衝に爆撃を行った。
しばしば下流域では氾濫が生じ、水害を発生させる河川です。2010年8月19日-8月21日には上流域で集中豪雨が発生。北朝鮮側の威化島が水没したほか、中国側でも丹東市を中心に5万人以上が避難する事態となりました。
鴨緑江断橋は集安市より15キロ離れて、長さ589.23M、幅5M、高さ16M、その中には中国324.23M、北朝鮮265M鸭绿江(yā lǜ jiāng)ヤー リュ ジャンYalujiang