お客様の声
雲南の自然と少数民族の地を旅して
今回、雲南地方の自然と少数民族の文化を求めて男二人で旅して来た。
中国四大高原の一つ雲貴高原に位置する雲南省、古代の日本に稲作文化を伝えたと言われている当時の雲南地方に住んでいた民族、現在は20以上の少数民族に分化進化してきたその民族の末裔に会い何を感じるか、物凄く知りたいと思った。
また常春城と言われる雲南地方だが、南方の地に雪の戴く高山があり、中国最長河川長江の源流があり、そして雲南の雄大な自然に調和して暮らしている夫々の少数民族の文化があり、それらを是非見てみたいと思った。
先ず、いつものように旅の計画は旅情中国さんと何回か打ち合わせをさせて頂き、我々のキーワードである歴史ロマン、文化、自然の雄大な景観、地場グルメ等の内容を盛り込んだ中身の濃い6泊7日の日程に纏めることができた。
今回の旅で我々が出会った雲南の自然と少数民族の人々を、我々の体験を通して紹介したいと思う。
【第一日目】旅は、早朝の深圳から昆明長水空港に飛行機で一気に着いて始まった。
生憎の小雨の出迎えであった。最初の観光地東川紅土地では、赤土の畑の形状と作物との色彩の調和した景観が素晴らしかった。途中の昼食に立ち寄った村の食堂も大変よかった。メニューが無く、その日の冷蔵庫に保管されている食材を選んで調理してもらう方式で、野菜、肉が新鮮且つイ族の店主の素材を活かした味付けも抜群、おまけに値段も安く、もう大満足であった。
夕日鑑賞地の東川落霞溝に着いた頃は、雨と強風の天候で夕日鑑賞をすっかり諦めかけていたが、突然、厚い雲間から晴れ間が覗き、太陽に照らされた眼下の台地の小さな村落に一瞬現れた虹が架かり、周囲の景色との色彩の祭典に感動した。
【第二日目】翌朝、東川打馬欠へ朝日鑑賞に行くため5時30分に起床、雨の中を出発したが現地に着いた頃には運よく晴れ間が広がって、2500mの高原に漂う静寂で清々しい雄大な景色の中でドローン撮影もでき、充実感と共に雲南の自然を堪能することができた。
【第三日目】麗江では、先ず玉龍雪山に上った。酸素缶を購入してリフトで4400mまで上り、そこから更に徒歩で約200m登る予定であったが、着いた途端に頭が重く身体も思うように動かなく、ゆっくり歩いても直ぐに息切れし酸素吸入で何とか持ち堪えた。高山病?結局4500mの地点まで登って諦めたが貴重な体験ができ、今までの最高高度を記録できた満足感があった。
その後、納西族、白族、イ族、タイ族等いろいろな少数民族が一緒に演じたショーを玉龍雪山をバックにした野外ステージで鑑賞した。歌や踊りの素晴らしさは勿論、少数民族の暮らしや文化を知る機会にもなった。
小リフトに乗り行った場所では、納西族のガイドさんから納西族の若い男女の悲しい物語を聞いた。親の決めた婚約者ではなく他の人と愛し合ってしまった男女が、許されぬ恋を成就させるために毒を飲んで心中した場所、雲杉坪。今、その場所は現代のカップルの結婚前写真撮影で賑わっていた。下山して夕日に輝く麗江古鎮の屋根並みを見ながらもう一度納西族の若い男女のことを思った。
【第四日目】翌日、約600年前の石畳を踏みしめながら麗江古鎮を散策した。家並みの間を小川が流れ、池の畔から見える玉龍雪山の山容が特に素晴らしかった。途中、印鑑屋に寄り東巴文字で彫ってもらった玉の印鑑を購入。漢方薬店では有名な三七人参を土産にするため粉に挽いてもらった。
午後は車で虎跳峡へ行き、長江上流の両側が切り立った大迫力の崖の間を圧倒的な水量と激しい流れが荒れ狂う虎跳峡の様に、自然への畏怖が湧いてきた。その余韻を残しながら、もう一つのシルクロード茶馬古道の拠点、石鼓鎮を通って次の目的地大理に向かった。
【第五日目】大理は、白族の暮らす地域であった。白族の女性ガイドさんの案内で、すくっと建っている三つの塔が印象的な三塔寺を見学した。中国のピサの斜塔と呼ばれている小さな二つの塔は確かに少し傾いていた。また雲南第二の大きな湖の洱海遊覧時に飲んだ三道茶や白族の祖先「沙壺」の物語から白族の伝統精神を伺うことができて参考になった。
大理古鎮の散策を楽しんだ後に行ったレストランでは、少し粘りのある水性植物の茎と芋を鶏がらスープに山椒と胡椒でアクセントを付けたスープが実に美味しくいつまでも口の中に残った。
【第六日目】昆明では、車で1時間程のイ族の暮らす地域にある世界遺産石林を見学した。鋭く荒々しい男性的な大石林と少し丸みを帯びた女性的な小石林とからなり、その奇観の規模の大きさに圧倒されっぱなしであった。その後、雲南で一番大きな湖である滇池の湖畔にそびえる西山へ行き、滇池の鯉が龍門まで飛び跳ねて龍になったことから登竜門の語源になった龍門を見る。壁面に描かれた鯉と龍を見て不思議と納得した。
【第七日目】最終日、朝食時間にはまだ大分早い早朝出発にも関わらず、民宿の小母さんが特別に用意してくれたお粥と蒸しパンが本当に美味しく、心とお腹に沁みて離れ難い昆明を後にした。
今回の旅も最高でした。旅情中国さん、ありがとう!
今回、雲南を旅して出会った少数民族の人達、食堂の小母ちゃん、ホテルで働く人、商店で出会った小父さん、そして特にその土地土地の案内をしてくれたガイドさん達、それぞれの触れ合いを通して少数民族の人々に日本人の心の奥底にある郷愁を感じたような気がした。
やっぱり、雲南の少数民族の人達は日本人のルーツの一つと確信し、歴史のロマンを感じると共に一生記憶に残る旅となったと思った。さあ、次はどこへ行こうか!
【旅中でのお礼】
第三日目の夜から突然同行のT君の具合が悪くなり、翌日も回復の兆しがなくこのまま旅を続けることが困難な状況であったため、ガイドさんに事情を説明したら直ぐに現地の病院へ連れて行ってくれた。診察にも付き添って頂き親身に対応してもらった納西族と白族の二人のガイドさん、本当にお世話になりました、またありがとうございました。お陰でT君と一緒に最後まで何とか旅を続けることができました。忘れられない思い出でとなりました。
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