徳格印経院
蔵伝仏教の経典を木版印刷で伝承する世界有数の文化宝庫
概況:
徳格印経院は、四川省甘孜チベット族自治州徳格県の県城に位置する、蔵伝仏教の経典を木版印刷で伝承する世界有数の文化宝庫です。正式名称を「チベット文化宝蔵徳格印経院大法庫吉祥多門」といい、1729年(清の雍正7年)に徳格土司によって創建されました。赤い壁が特徴的な蔵式建築で、その内部には仏教経典はもちろん、歴史、医学、天文暦算、文学など多岐にわたる蔵族文化の精髄が刻まれた木製の経版が、32万枚以上も収蔵されています。その膨大で体系的な蔵書内容から「蔵文化の大百科事典」、「雪山の下の宝庫」と称され、2009年にはその伝統的な「雕版印刷技芸」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。今日でも昔ながらの手作業による製紙、彫刻、印刷の工程が守られており、生きた文化遺産として訪れる人を魅了します。
見所:
・経版庫の圧巻の景観:何層にも重ねられた木棚に、32万余りもの経版が整然と収められた光景は壮観です。ここにはインドで失伝した『インド仏教源流』や、貴重な梵蔵対照の『般若八千頌』などの孤本も含まれます。
・伝統的な印刷作業の見学:印刷工房では、匠たちが2人1組で息を合わせ、朱砂(『大蔵経』用)や墨を使い、一枚一枚手刷りで経文を刷る貴重な作業風景を見学できます。
・「徳格紙」と「紅樺木」の伝統技術:虫除け効果がある狼毒草の根で作られる「徳格紙」と、厳しい工程を経て彫版用に調達される「紅樺木」は、数百年の保存を可能にするこの地の知恵の結晶です。
・建築そのものの美しさと信仰の風景:寺院と民家の建築様式を融合した赤い外観は「小布達拉宮」とも喩えられます。また、建物の周りを多くの信者が時計回りに巡礼(転経)する姿は、この場所の精神的中心たることを物語っています。
入場料:50元
(※学生は学生証提示で半額、地元の蔵族の方などは身分証明書により無料または優待となる場合があります。)
営業時間
ハイシーズン(概ね6月~8月):8:30〜11:30、14:00〜17:30
ローシーズン(概ね12月~2月):9:00〜12:00、14:30〜16:00
(※季節や運営状況により変動する可能性があります。正午から午後2時頃は閉館する場合が多いので、時間配分にご注意ください。)
アクセス
住所:四川省甘孜蔵族自治州徳格県更慶鎮文化街中段(または巴宮街13号)
公共交通機関:
最も一般的なルートは、まず成都市の茶店子バスターミナルから甘孜県行きの長距離バスに乗車します(約12時間)。甘孜県に到着後、徳格県行きのバスや相乗りタクシー(ミニバン)に乗り換えます(約4時間)。徳格県城に着けば、印経院は町の中心部にありますので、徒歩で簡単にアクセスできます。あるいは、成都からレンタカーを借りてG317国道を経由し、約13時間かけて直接徳格を目指す方法もあります。
旅のヒント
敷内は宗教施設であり、文化財の宝庫です。帽子を脱ぎ、経版や仏像には手を触れないでください。写真撮影は、フラッシュの使用を避け、特に作業中の匠や内部の詳細を撮る場合は許可を得るようにしましょう。
建物の周りを回る時は、地元の習慣に従い、必ず時計回りに進んでください。
徳格の標高は約3300メートルです。到着後は激しい運動を避け、体調に気を配りましょう。高山病対策として、十分な水分補給と休養を心がけてください。
経版庫や工房は古い木造建築のため、空調設備がなく、夏季の午後は蒸し暑くなることがあります。涼しい午前中の見学がおすすめです。
徳格印経院の写真
TRAVEL IDEAS
徳格を旅するおすすめツアー
徳格一都市で楽しめるコースを優先し、現地発の体験とあわせてご紹介します。
PACKAGE TOURS
徳格のパッケージツアー
日本語ガイドと専用車で、徳格の見どころを効率よく巡るコースです。
成都発氷河・高山植物・チベット建築撮影&徳格デルゲ、白玉、色達セルタ、甘孜カンゼ、丹巴撮影(7泊8日間)
成都・丹巴・色達・甘孜 ほか
参考旅行代金 / CNY
7,000元〜
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