普陀山

概況:
普陀山は、中国浙江省舟山群島の東部に位置する、観音菩薩を主尊として祀る中国四大仏教名山の一つです。その独特の魅力は、仏教の聖地としての荘厳さと、東シナ海に浮かぶ島嶼ならではの「海天佛国(海と空の仏の国)」と呼ばれる美しい自然景観が一体となっている点にあります。歴史は古く、唐の時代にさかのぼり、日本僧・慧萼が五台山から観音像を請来する途中、この地で船が動かなくなり、観音像を祀ったことが起源とされています。以来、1000年以上にわたり観音信仰の中心地として発展し、特に明・清の時代に最盛期を迎えました。現在も「普済寺」「法雨寺」「慧済寺」をはじめとする多くの寺院や庵堂が立ち並び、国内外から多くの参拝者や観光客が訪れる、国際的に有名な聖地です。

見所:
「普済禅寺」:普陀山で最も歴史が古く、中心的な寺院です。観音菩薩の主刹であり、重要な仏事はすべてここで行われます。
「法雨禅寺」:山腹に建ち、殿舎が階段状に並ぶ壮麗な寺院です。特に九龍壁が有名で、建築美を楽しめます。
「慧済禅寺(仏頂山寺)」:普陀山の最高峰、仏頂山の頂上にあります。ロープウェイでアクセスでき、山上からの眺望は絶景です。
「南海観音立像」:高さ33メートルの金色の観音像で、普陀山のシンボルです。青空と大海原を背景にそびえ立つ姿は圧巻です。
「千歩沙・百歩沙」:島の東側に広がる美しい砂浜です。散策や海辺でのんびりするのに最適で、夕日が特に美しいです。
「紫竹林・不肯去観音院」:観音菩薩が顕現したと伝えられる「潮音洞」や、日本僧・慧萼にまつわる伝説が残る「不肯去観音院」があります。

入場料:
ハイシーズン(2月~11月):160元
ローシーズン(12月~1月):140元
※上記は「進山門票(入山料)」です。主要寺院(普済寺、法雨寺、慧済寺、南海観音など)に入るには、別途5~6元の「香花券」が必要です。また、洛迦山へ渡る船や島内の観光バス、ロープウェイは別料金となります。
中国語名:
普陀山(pǔ tuó shān)
普陀山の観光時間:
入山可能時間(島への最終渡船発着に基づく):6:30 ~ 21:50
主要寺院の通常開放時間:概ね 5:30/6:00 ~ 17:30/18:00
※上記は通常時の目安です。特に三大香会期(観音菩薩の誕生日・旧暦2月19日、成道日・旧暦6月19日、出家日・旧暦9月19日)や旧暦の十八~十九日には、主要寺院が終夜開放されるなど、特別なスケジュールになりますので、最新情報をご確認ください。
普陀山へのアクセス:
住所:浙江省舟山市普陀区梅岑路1号
公共交通機関:
普陀山は島ですので、必ず船で渡航する必要があります。まずは舟山本島の朱家尖蜈蚣峙(ごしし)碼頭または沈家門半升洞碼頭を目指します。
飛行機:舟山普陀山空港を利用する場合、空港から朱家尖蜈蚣峙碼頭までタクシーで約5分です。
長距離バス:上海、杭州、寧波など主要都市から舟山(普陀長途客運中心)行きのバスがあり、そこからタクシーで碼頭へ向かいます。
船:朱家尖蜈蚣峙碼頭から普陀山碼頭までは、通常の渡船(約15分、30元)または高速艇(約10分、45元
注意事項:
入山には事前のオンライン予約が必須です。公式プラットフォーム「普陀山一码通」などで、少なくとも前日までに実名制でチケットを予約・購入してください。
島内の移動手段は観光バス(5-10元)とロープウェイ(往復70元)が中心で、タクシーやレンタカーはありません。歩く距離が長く、階段も多いため、歩きやすい靴が必須です。
寺院内では静粛に行動し、仏像や文化財への礼儀を守りましょう。多くの寺院内部では写真撮影が禁止されています。
服装は控えめなものを心がけ、サンダルや短パン、ノースリーブなど肌の露出が多い服装は避けましょう。
島は海に囲まれ、日差しが強いです。帽子、サングラス、日焼け止めは忘れずに。また、季節によっては急な天候変化もありますので、雨具の準備もお勧めします。
島内の物価は本土よりやや高めです。飲み物や軽食は必要に応じて事前に準備しておくと良いでしょう。

普陀山の写真

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